秀麗富岳十二景
富士山撮影紀行
「秀麗富岳十二景」は日本で最も麗しい富士山が展望できる山として、山梨県大月市が市域の山を対象に12景18山を1992年に制定したものである。その後、8番のお伊勢山の追加と、10番の御前山が暫定として加わり現在は20山が対象となっている。
1番 |
雁ヶ腹摺山 (1874m) 姥子山 (1503m) |
7番 |
百蔵山 (1003m) |
2番 |
牛奥ノ雁ヶ腹摺山 (1995m) 小金沢山 (2014m) |
8番 |
岩殿山 (634m) お伊勢山 (550m) |
3番 |
大蔵高丸 (1781m) ハマイバ (1752m) |
9番 |
高畑山 (982m) 倉岳山 (990m) |
4番 |
滝子山 (1590m) 笹子雁ヶ腹摺山 (1358m) |
10番 |
九鬼山 (970m) 御前山(暫定) |
5番 |
奈良倉山 (1349m) | 11番 |
高川山 (976) |
6番 |
扇山 (1138m) | 12番 |
本社ヶ丸 (1631m) 清八山 (1593m) |
これら山頂から望む富士山は南南西方向に位置し、東西南北360度の内、最も均整の取れた山容を見ることができる。まさに秀麗富岳の名に相応しく、20山の山頂から望む富士山の端麗な容姿は、何れの山からも日本一と認めることが出来る。そして、訪れた人達の心を掴み離すことはない。
何れの山へも登山口から1時間から3時間程度で登ることが出来、登山道も整備されていて気軽に登れる山も多い。シーズンになると登山道際や山頂には多くの山野の花が咲き、訪れた人達を楽しませてくれる。
私はそんな十二景の山の魅力に惹かれ、ここ10年の間、20の山頂を満遍なく訪れている。いつもヘッドランプの灯りを頼りに、夜明け前には山頂に立ち、その日の幕開けに立ち会っている。
刻々と変化する天空の色調と、それに併せるかのように富士山の色調が同調する光景にはいつも感動を覚える。そして、独り占めした山頂で富士山に向かい、カメラのシャッターを夢中になって切っている自分の姿がそこにある。
下山時には登山道際の山野の花を楽しみながらカメラに収め、午前中には登山口に戻るというのがいつものパターンである。