2012年撮影紀行 NO19
12月12日 大蔵高丸・ハマイバ
10日から焼山沢林道が冬期閉鎖され、大蔵高丸までの道程が遠くなったが、訪れる人も少なく、逆に独り占め出来る富士山撮影のチャンスでもある。閉鎖ゲートから林道をひたすら歩くと約10kmと3時間近く掛かるが、途中から焼山沢に沿った登山道を歩くと2時間ぐらいで湯ノ沢峠に行き着く。所がこの時期になると沢が凍結し、雪もあるため大変滑り易く思った以上に時間が掛かる。登山道は沢の中腹を歩いたり、沢の中を歩いたり、雪の載った丸太橋を渡って沢を横断したり、色々な状況に出会い変化に富んでいるが、暗い時は危険が一杯で慎重な行動が必要で、多くの時間を要すことになる。特に雪の多い時は無雪期の2倍の行程を見込んでおいた方がよい。
ゲート前の気温は-6℃。風も強くかなり寒い。天空には満点の星空、天気は申し分ないようで ある。午前3時40分ゲートを出発する。暫く舗装された林道を歩くが、底が堅い登山靴のため結構足への負担が大きい。40分程で焼山沢登山口に到着する。暫く沢に沿って広い道を行くが、奥に行くに従い雪が多くなる。やがて道は狭くなり、沢の中腹を歩く登山道に変わる。雪は数センチと少ないが滑り易い。アイゼンは滑りを止めるが、沢の中を歩いたり、木の根が登山道に蔓延っていたり、歩きにくく返って刃が引っ掛かって危険である。気温がかなり低いとみられ、沢の水は所々凍っている。沢沿いの登山道はアイゼンを使わず何とか湯ノ沢峠までクリヤー出来た。
湯ノ沢峠には5時35分に到着。ゲートから約2時間の歩程である。林道を延々と歩くより40分〜50分程早いはずである。
大蔵高丸には6時10分に到着。日の出には十分余裕を持っての到着である。途中、お花畑の南側と北側の出入り口に動物の出入りが出来ないようアルミ製の扉が設けられていた。景観を損ねる扉であるが、植物が荒されないためのやむを得ない対策だと思う。
山頂の気温は-10℃、強風で体感温度は更に5℃ほど低い。東の空は赤味を帯び雲一つ確認出来ない。日の出時間ちょうどに富士山に朝日が当たるが焼け方が不足している。僅かに靄が掛かっているせいだろうか?それとも気温が高めだからだろうか?残念な気がするが、堂々とした冬富士が見られただけでも良しとしなければならない。
9時40分下山を始める。山頂からお花畑手前付近までは数センチの雪があるが、お花畑には殆ど見られない。お花畑は強風をまともに受けるため雪が殆ど付かないようである。湯ノ沢峠からの下りは、登ってきた沢沿いの登山道を下るのは滑り易い状況があり、林道を延々と下ろうと思ったが、沢の状況をカメラに収めるため、登ってきた沢沿いの登山道を下ることにした。湯ノ沢峠を10時15分に通過し沢沿いの登山道に入る、登る時は暗くて確認出来なかったが、沢の水は殆ど凍っている。特に沢に入り込んでいる小さな沢はツルツルに透明な青色に凍り付いている。また、沢のところどころには色々の形をした氷のオブジェが見られ目を楽しませてくれる。何とか沢沿いの終点まで慎重に歩き滑らずに済んだが、思ったよりも時間が掛かった。林道に取り付く登山口には11時20分に到着。ゲートまで林道を下る事になるが、登る時より腰に負担が掛かるようで、最後にどっと疲れが出た。ゲートには12時10分に到着。林道が閉鎖されると極端に山に入る人は少ないようで登山者と出会うことはなかった。
今日の富士山
朝焼けの富士山 6:40頃 |
強風に揺れるススキの穂 7:00頃 | |||||
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山頂と登山道の状況
大蔵高丸山頂 9:40頃 |
山頂から下る登山道 9:50頃 |
登山道に設置されたゲート(お花畑 南側) 10:00頃 |
お花畑からの白谷丸 10:05 頃 |
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お花畑からの大蔵高丸 10:05 頃 |
お花畑から見た八ヶ岳連峰 10:05 頃 |
登山道に設置されたゲート(お花畑の 北側) 10:10頃 |
湯ノ沢峠の分岐標 10:15 頃 |
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湯ノ沢峠の避難小屋 10:15 頃 |
焼山沢沿いの登山道 10:25 頃 |
所々にある沢を横断する 丸木 橋 10:30頃 |
氷のオブジェ 10:40頃 | |||
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氷のオブジェ 10:45頃 | 氷のオブジェ 10:45頃 | 焼山沢 沿いの登山道全体の状 況 11:00頃 |
氷のオブジェ 11:10頃 | |||
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林道から焼山沢への入口 11:20頃 |
閉鎖ゲート 12:10頃 | |||||
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行程:閉鎖ゲート前(3:40発)→焼山沢登山口(4:10)→湯ノ沢峠(5:35)→大蔵高丸山頂(6:10着・9:40発)
→湯ノ沢峠(10:15)→焼山沢登山口(11:20)→閉鎖ゲート前(12:10)
使用カメラ:PENTAX 645N FINEPIX F300EXR
12月5日 雁ヶ腹摺山・姥子山
今回は姥子山での朝焼けの富士山撮影を目的に訪れることにした。ここのところ晴れの日が続き、今日も未明から晴れの予報が出されている。7日から林道が冬期閉鎖される予定で、その前に天候の良い日を選び訪れることにした。
午前3時20分大峠の駐車場に到着。既に1台の車が駐車されていた。車の主は既に出発しているようで、カメラマンの車であろう事が車種から推測される。最近風が強いことが多く今日も例外でない。強風で木が揺れ賑やかに大きなうなり音を立てている。今朝はかなり空気が澄んでいるようで満天の星空、抵等級の星まで見ることが出来る。この分ではクリヤーな富士山を見ることができると思われる。そして、素晴らしい情景に出会えることに期待が膨らむ。
3時40分大峠を出発する。登山道はバリバリに凍り、霜柱を踏むとザクザク音がする。凍った登山道は滑るような気がするが、表面はざらざらで滑ることはあまりない。むしろ融け始めると滑り易くなる。途中の展望地からは暗いながらも、雪をたっぷり被った富士山の姿がハッキリ確認出来る。雁ヶ腹摺山に近づくと山頂直下にボーと灯りが見える。直近になると、テントが張ってあり、その前でカメラマンが撮影している姿が確認出来る。バルブで星空を撮影しているようである。私のヘッドランプの光が影響した可能性があり、聞いてみると大丈夫ですという声が帰ってきてホッとした気持ちである。
姥子山の分岐点を4時45分に通過。ここから奈良子林道の交差まで下りが続く。この時期は 草木が枯れ登山道が確認しづらいが、ひたすら尾根を東南に向かって下れば林道に到達する。林道までの標高差約370m下るのはそれ程造作ないが、帰りはハードな長い登りとなる。
林道の交差部には5時30分に到着。ここから東に向かい登りが始まる。姥子山は西峰と東峰(本峰)からなる双耳峰で 西峰のピークを経て本峰に至る。山頂は岩場で直下は急な登りである。
6時山頂に到着。東の空は紅く燃えている。気温は-2℃と割と高めの気温であるが、北からの強風で体感温度はかなり低く感じる。南側に見える富士山もたっぷり雪を被った姿がハッキリ見ることが出来る。今日は素晴らしい富士山を撮影出来る予感がする。早速、撮影の準備に入るが、突風で小物や軽いものは強風で石を載せておかないと何処かに飛んでいってしまう状況である。三脚も単独では立てられず、ストーンバックにかなり重めの石を詰め込みやっと安定する。しかし、微震動は常にあるため撮影に影響しそうである。日の出時間丁度に太陽が顔を出す。同時に富士山の雪面に光が差し、紅く燃え出すが、思った以上の濃い紅にならない。原因は気温が高いせいと思われる。日の出時間帯は未だ全体に暗くシャッタースピードも遅いため、風の震動でぶれる可能性がある。
今日の富士山は空気が澄んでいて最近になく鮮明な姿を見ることが出来る。今年は富士山の雪が多く雪面が光り輝き最近になく神々しく目に映る。
7時45分山頂を後にする。奈良子林道まで下り、ここを8時に通過。これから雁ヶ腹摺山まで長い登りが待っている。標高差370mはアップダウンを繰り返した後の登りは辛いものがある。どうしても長い登りでペースが落ち、雁ヶ腹摺山山頂には10分程遅れ9時20分に到着。
富士山は相変わらず鮮明で神々しい姿を見せている。山頂では10分ほど休憩した後下山を始める。山頂を少し降りた所に男女2名の登山者が座って富士山を眺めていた。また、下山途中で3名の登山者グループと出会った。冬の山は雁ヶ腹摺山といえど登山者は少ない感じである。大峠には10時10分に到着。駐車場には自分の車以外3台の車が止められていた。
午前3時20分大峠の駐車場に到着。既に1台の車が駐車されていた。車の主は既に出発しているようで、カメラマンの車であろう事が車種から推測される。最近風が強いことが多く今日も例外でない。強風で木が揺れ賑やかに大きなうなり音を立てている。今朝はかなり空気が澄んでいるようで満天の星空、抵等級の星まで見ることが出来る。この分ではクリヤーな富士山を見ることができると思われる。そして、素晴らしい情景に出会えることに期待が膨らむ。
3時40分大峠を出発する。登山道はバリバリに凍り、霜柱を踏むとザクザク音がする。凍った登山道は滑るような気がするが、表面はざらざらで滑ることはあまりない。むしろ融け始めると滑り易くなる。途中の展望地からは暗いながらも、雪をたっぷり被った富士山の姿がハッキリ確認出来る。雁ヶ腹摺山に近づくと山頂直下にボーと灯りが見える。直近になると、テントが張ってあり、その前でカメラマンが撮影している姿が確認出来る。バルブで星空を撮影しているようである。私のヘッドランプの光が影響した可能性があり、聞いてみると大丈夫ですという声が帰ってきてホッとした気持ちである。
姥子山の分岐点を4時45分に通過。ここから奈良子林道の交差まで下りが続く。この時期は 草木が枯れ登山道が確認しづらいが、ひたすら尾根を東南に向かって下れば林道に到達する。林道までの標高差約370m下るのはそれ程造作ないが、帰りはハードな長い登りとなる。
林道の交差部には5時30分に到着。ここから東に向かい登りが始まる。姥子山は西峰と東峰(本峰)からなる双耳峰で 西峰のピークを経て本峰に至る。山頂は岩場で直下は急な登りである。
6時山頂に到着。東の空は紅く燃えている。気温は-2℃と割と高めの気温であるが、北からの強風で体感温度はかなり低く感じる。南側に見える富士山もたっぷり雪を被った姿がハッキリ見ることが出来る。今日は素晴らしい富士山を撮影出来る予感がする。早速、撮影の準備に入るが、突風で小物や軽いものは強風で石を載せておかないと何処かに飛んでいってしまう状況である。三脚も単独では立てられず、ストーンバックにかなり重めの石を詰め込みやっと安定する。しかし、微震動は常にあるため撮影に影響しそうである。日の出時間丁度に太陽が顔を出す。同時に富士山の雪面に光が差し、紅く燃え出すが、思った以上の濃い紅にならない。原因は気温が高いせいと思われる。日の出時間帯は未だ全体に暗くシャッタースピードも遅いため、風の震動でぶれる可能性がある。
今日の富士山は空気が澄んでいて最近になく鮮明な姿を見ることが出来る。今年は富士山の雪が多く雪面が光り輝き最近になく神々しく目に映る。
7時45分山頂を後にする。奈良子林道まで下り、ここを8時に通過。これから雁ヶ腹摺山まで長い登りが待っている。標高差370mはアップダウンを繰り返した後の登りは辛いものがある。どうしても長い登りでペースが落ち、雁ヶ腹摺山山頂には10分程遅れ9時20分に到着。
富士山は相変わらず鮮明で神々しい姿を見せている。山頂では10分ほど休憩した後下山を始める。山頂を少し降りた所に男女2名の登山者が座って富士山を眺めていた。また、下山途中で3名の登山者グループと出会った。冬の山は雁ヶ腹摺山といえど登山者は少ない感じである。大峠には10時10分に到着。駐車場には自分の車以外3台の車が止められていた。
今日の富士山
姥子山より 日の出時 間の富士山 6:35頃 |
姥子山より 前景の 山々に陽が入る 6:50頃 |
雁ヶ腹摺山より 9:25頃 | ||||
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山頂と登山道の様子
姥子山からの日の出 6:35 頃 |
姥子山より スカイツリーと高層ビル 群 7:15頃 |
姥子山山頂と雁ヶ腹摺山 7:45 頃 |
奈良子林道 8:00頃 | |||
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奈良子林道から雁ヶ腹摺山への登山 口 8:05頃 |
大月方面への分岐点 8:20頃 | 雁ヶ腹摺山への長い登り 8:465 頃 |
雁ヶ腹摺山山頂 9:20頃 | |||
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山頂下の雪が残る登山道 9:25 頃 |
山頂下の大きな岩の上より 南アルプ ス 9:30頃 |
枯葉の吹きだまり 9:50頃 | 大峠近くの水場 10:05頃 | |||
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大峠の駐車場 10:10頃 | ||||||
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行程:大峠(3:40発)→雁ヶ腹摺山(4:25)→奈良子林道(5:30)→姥子山(6:00着・7:45発)→奈良子林道 (8:00)
→雁ヶ腹摺山(9:20着・9:30発) →大峠(10:10着)
使用カメラ:・OLYMPUS EP2 ・FINEPIX F300EXR