2022年撮影紀行(その2)




6月17日  奈良倉山

 最近、奈良倉山を訪れても天気予報は晴れでも雨が降ったり、ガスが発生したり、富士山の姿を見ることが出来ないことが多かった。今回の気象情報では日が変わる頃から陽が沈むまで終日晴れの予報が出されていた。今回もその結果を信じ奈良倉山に出掛けることにした。
 自宅を午前 1 時に出発。天空を窺うと雲が多く何時雨が降り出しても可笑しくない空模様。また二の足は踏みたくないと出発に躊躇したが、気象情報を信じた。奈良倉山へは青梅街道経由で行くことが殆どで、冬場を除き 2 時間弱の所要時間である。冬は道路が凍結し 30 分程余裕を見て置く必要がある。青梅街道の青梅市内は片側 2 車線の道路であるが、信号が多くスピードが出せないよう信号で制御されている。青梅市内を外れると、一本道となり夜中の走行で赤信号は殆ど無くストレスなく走ることが出来る。奥多摩湖の周囲を走ると間もなく山梨県の小菅村に入る。役場前を通過すると、20分程で松姫峠である。
 午前 2 時 40 分、奈良倉山の登山口である松姫峠に到着。駐車場には他の車は止められていない。天空は曇り空で、靄が掛かっていて視界が悪い。雨がいつ落ちてきてもおかしくない感じである。ここまで来て引き返す訳には行かず、準備を始める。
 3 時 00 分出発。今回は初めに林道西側の富士山撮影ポイントから撮影し、その後、奈良倉山山頂へ移動し撮影を続ける。林道の撮影ポイントには 3 時 40 分に到着。富士山が見えているか暗くて状況が掴めないが、靄の発生で視界が悪い。4 時頃になれば明るくなるため視界状況がハッキリしてくる。
 富士山方向の全容がわかるようになった。靄の中に富士山の姿がうっすら見える。しかし、コントラストが付かない富士山は撮影可能かどうか疑問である。画像を見るに梅雨時独特の富士山である。取り敢えず撮影し、ソフトを使って自然な調整が出来れば良いが、遣って見ないと何とも言えない。
 今日の日の出は 4 時 25 分。朝日は靄で富士山に光が届かないため、日の出時間でもフラットでコントラストがない画像である。上空の雲にやや色が付いた程度で、日の出時間の富士山は表現出来ていない。状況は全く変化せず 6 時 00 分、山頂へ移動を始める。山頂には 6 時 30 分に到着。山頂からは左右に樹木があり、これをレイアウトすると富士山の存在感が損なわれるため、望遠系のレンズで撮影する。相変わらず林道からの撮影と変わらず、コントラストのない富士山が目の前にある。山頂には花の咲く植物を探したが皆無で、寂しい感じがする。奈良倉山は以前花が多かったが、温暖化の影響だろうか、山に登る楽しみが半減している。
 7 時 40 分、山頂を後に下山する。登りと同じように林道を下ることにした。駐車場到着は 8 時 30分。駐車場には自分の車しか止められていない。今日は残念ながら登山者と出会うことは無かった。



今日の富士山


林道から撮影(日の出時間帯の富士山)                4:45 頃
林道から撮影(梅雨時独特の焼け方で湿度を多く含んだ色である) 4:55 頃



山頂から撮影 (笠雲が現れたが一瞬のうちに消滅した)                  7:20 頃




山頂と登山道の状況

 今回は林道を往復したが、山頂を含め花の咲く山野草は見当たらなかった。唯一、林道際の斜面に山ツツジが 2 箇所で見られた。時期が悪いのか、以前は色々な山野草が見られたが、最近は温暖化の影響で花は少なく感じる。

                    

林道の撮影ポイントに咲く山ツツジ   5:40頃
林道西側の富士山撮影ポイント    5:40頃
林道から奈良倉山山頂に登る入口  5:45頃


奈良倉山山頂        7:40 頃  
山頂から林道に下る登山道     7:45 頃
山頂から林道に降り立った交差部   7:55 頃


カラマツ林を左手に      8:05 頃  
林道際に咲く山ツツジ     8:15 頃
松姫峠駐車場(他に車は無い)   8:30頃




                                     使用カメラ:LUMIX DCM―G8     ・CASIO EXILIM EX−ZR62