2013年撮影紀行 NO10
10月10日 高川山
夏から初秋に掛けて猛暑日、夏日が続き、富士山が姿を見せたことは少なくその日数は数えるほどだった。撮影できないストレスを抱え込み、約2箇月ぶりの富士山撮影となるが、素晴らしい富士山に出会えることを願い撮影に挑みたい。
今回は高川山の名物犬ビッキーの命日(10月6日)に因んで高川山を訪れることにした。ビッキーが亡くなって早3年の歳月が流れたが、山頂へは線香と果物を持って登り、ビッキーの冥福を祈ることにした。
午前3時、初狩側の登山口に到着。昨日の強風で林道には木の枝が散乱し、車の進行を妨げる程の大きな枝もあり撤去しながら登山口に到着した。
満天の星空、今日は予報通り天気は良さそで、久々に富士山をフィルムに焼き付けることが出来そうである。風はなく気温はやや高い感じである。
3時20分、登山口を出発する。今回も男坂を登り、下山は女坂から沢コース(玉子石コース)を経由して下る予定である。
男坂・女坂の分岐点まで途中から工事の関係と思われるが、オレンジ色の派手な立入防止ネットが登山道に沿って張られ、目障りな感じを受ける。ヘッドランプの明かりだとやや目への刺激があり、せめても山の中はグリーン色にして欲しいなどと思いながら分岐点を通過。男坂に道を分ける。男坂コースの後半はロープの張られた急斜面になるが、ロープには頼らずに登り切る。これより山頂までは緩斜面が続き間もなく山頂である。
山頂には4時40分に到着。暗い中にも富士山の薄黒い姿がはっきり確認できる。風はなく、気温は17℃でやや高めの感じであるが、登りで掻いた汗がなかなか引かない。暫くすると汗で濡れた下着が冷やされ寒気を感じる。
この時期になると富士山の登山道の灯りは殆ど見ることはできないが、都留市から富士吉田市に掛けての街灯りは明るく光を放っている。今日は空気が澄んでいて夜景を撮影するには絶好の条件と思われる。
3枚ほどバルブ撮影を済ますと空は白み出し、東の空は紅く染まり日の出の準備が整ったようである。雲は殆ど見られず快晴の空である。今日の日の出時間は5時45分頃。今日は富士山が朝焼けしそうな雰囲気である。
日の出時間に近づくにつれ富士山は赤味を帯びてきた。クライマックスは日の出時間を数分過ぎた頃である。赤富士は夏場に富士山に近い場所で見られるが、この時期に離れた場所から見られるのは珍しいと思われる。秋でも気温が高かったためかと思われます。
今日は天気が良すぎて富士山も変化に乏しく、撮影を早めに切り上げることにした。
7時に下山を始める。山頂から暫く下山すると合流点に差し掛かり、これを女坂コースに進路を取る。暫くすると途中から沢コースに分岐し緩やかな樹木に被われた薄暗い登山道を下山する。この付近は水場も近く熊が出そうな雰囲気である。登山口には8時05分に到着。
今日は山頂、登山道で誰とも出会うことはなかったが、登山口の駐車場で帰り仕度をしている時に一人の男性登山者が山頂に向かい登って行った。
今日の富士山
今日は久々にクリアーな富士山に出会えることができた。
日の出前の富士山 5時10分頃 |
赤く焼けた富士山 5時50分頃 | |||||
山頂と花の状況
この時期は花が少なく殆どがキク科の花である。登山道を歩いていると、山栗がイガごと数多く落ちていたり、キノコがあちこちで見られた。
高川山山頂(今日はクッキリとした青空に 恵まれた)7時頃 |
アキノキリンソウ(キク科) | 山栗 (登山道 に沢山落ちている) |
カワリハツ(ベニタケ科) | |||
ドクツルダケ? (テン グダケ科) |
ノコンギク(キク科) |
イケマ(ガガイモ科) |
登山口の駐車場から見る 滝子山 | |||
使用カメラ:OLYMPUS EP-2
11月5日 大蔵高丸・ハマイバ
今回、久々の富嶽十二景の山行であるが、大蔵高丸・ハマイバは今年6回目となり、他の山に比べ訪れる回数が一番多い。冬期を除いては比較的楽に山頂を踏むことができ、景観も素晴らしく富士山撮影には絶好の山である。このような理由から回数が多い。
今回は大蔵高丸山頂から朝焼け富士山を狙い、光が満遍なく回った頃、ハマイバの撮影地点へ移動し、晩秋の情景を切り取る予定である。
湯ノ沢峠の駐車場には午前3時50分に到着。既に車4台が止められ、更にテント一張りが張られていた。山を縦走する登山者達かカメラマンか定かでないが、既に人影はなく出発してい様子である。
気温はやや高めと思われるが、風が強く木々が揺れることによる“ざわざわ”音が耳に入る。天空を望むと満天の星空。今日は抜けが良さそうで富士山撮影に期待が持てる。
4時15分湯ノ沢峠を出発する。登山道は霜が降り、歩くとザクザク音を立てる。下山時には恐らく霜が融け出し、泥沼化し滑り易くなることが予想される。登山靴は汚れるし、あまり歓迎できない。
大蔵高丸山頂には4時50分に到着。東の空が僅かに色を帯びているが、未だ暗く、富士山の姿も確認しづらい。山頂も風が強くシャッターブレを起こす可能性があるため対策を十分する。
空が白みだした頃、山頂が雪で被われた富士山の姿がはっきり確認できる。雲海はないが山頂付近に形の良い雲がある。雲は小さく山頂を覆い隠す程のものではない。
日の出時間は6時10分頃、徐々に光が入り山頂の雪が色付き始めた。淡いピンク色に染まりクライマックスを迎えた。感動の一瞬である。そして、暫くすると前景の木々も朝日を受け、素晴らしい色に染まった。
紅葉は全般に終わっているようであるが、晩秋の気配が漂っている。富士山の抜けも良くクリヤーな富士山をカメラに収めることができた。
7時15分、撮影場所を移動するためハマイバに向かうことにした。撮影場所は山頂北側の斜面であるが、やや足場が悪く撮影しづらいところであるが、この場所は視界が開け、全面にはダケカンバなどの木々が立ち並び晩秋を表現するには絶好の撮影地点である。風は殆ど治まり撮影条件は良くなってきた。
一頻り撮影を終え9時30分に撮影場所を後にする。湯ノ沢峠には10時30分に到着。駐車場の車は朝より5台ほど増えていた。車が多い割にはハマイバで1人のカメラマンに出会ったことと、下山時に大蔵高丸からお花畑に向かう途中で一人の登山者と出会ったきりである。
今回は大蔵高丸山頂から朝焼け富士山を狙い、光が満遍なく回った頃、ハマイバの撮影地点へ移動し、晩秋の情景を切り取る予定である。
湯ノ沢峠の駐車場には午前3時50分に到着。既に車4台が止められ、更にテント一張りが張られていた。山を縦走する登山者達かカメラマンか定かでないが、既に人影はなく出発してい様子である。
気温はやや高めと思われるが、風が強く木々が揺れることによる“ざわざわ”音が耳に入る。天空を望むと満天の星空。今日は抜けが良さそうで富士山撮影に期待が持てる。
4時15分湯ノ沢峠を出発する。登山道は霜が降り、歩くとザクザク音を立てる。下山時には恐らく霜が融け出し、泥沼化し滑り易くなることが予想される。登山靴は汚れるし、あまり歓迎できない。
大蔵高丸山頂には4時50分に到着。東の空が僅かに色を帯びているが、未だ暗く、富士山の姿も確認しづらい。山頂も風が強くシャッターブレを起こす可能性があるため対策を十分する。
空が白みだした頃、山頂が雪で被われた富士山の姿がはっきり確認できる。雲海はないが山頂付近に形の良い雲がある。雲は小さく山頂を覆い隠す程のものではない。
日の出時間は6時10分頃、徐々に光が入り山頂の雪が色付き始めた。淡いピンク色に染まりクライマックスを迎えた。感動の一瞬である。そして、暫くすると前景の木々も朝日を受け、素晴らしい色に染まった。
紅葉は全般に終わっているようであるが、晩秋の気配が漂っている。富士山の抜けも良くクリヤーな富士山をカメラに収めることができた。
7時15分、撮影場所を移動するためハマイバに向かうことにした。撮影場所は山頂北側の斜面であるが、やや足場が悪く撮影しづらいところであるが、この場所は視界が開け、全面にはダケカンバなどの木々が立ち並び晩秋を表現するには絶好の撮影地点である。風は殆ど治まり撮影条件は良くなってきた。
一頻り撮影を終え9時30分に撮影場所を後にする。湯ノ沢峠には10時30分に到着。駐車場の車は朝より5台ほど増えていた。車が多い割にはハマイバで1人のカメラマンに出会ったことと、下山時に大蔵高丸からお花畑に向かう途中で一人の登山者と出会ったきりである。
今日の富士山
今日は比較的抜けの良い富士山に出会えた。やはり富士山に雪があると絵になると実感した。
大蔵高丸より
薄ピンク色に染まる 6:10頃(日の出時間) | 全面の木々に朝日が入り見事な 色づきを見 せた 6:30頃 |
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ハマイバより
爽やかな秋空の一場面 7:30頃 | 晩秋の情景 9:00頃 | |||||
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登山道の状況
大蔵高丸山頂の6時の気温は0℃とこの時期にしてはやや高め。登山道には霜が降り凍り付いているが表面にざらつきがあり滑ることはない。下山時には気温が上昇し霜が融け出す。そうなると登山道は泥沼化し、滑るし歩きにくいし登山靴は汚れるし始末が悪い。特にお花畑当たりは日当たりが良くいため泥沼化し易い。
枯葉で一杯の登山道 9:45頃 |
登山道の柔らかい部分にできた霜 柱 9:50頃 |
大蔵高丸山頂 9:50頃 | お花畑より白谷丸を望む 10:20頃 | |||
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お花畑より大蔵高丸を望む 10:25頃 | 霜が融け出した登山道 10:25 頃 |
湯ノ沢峠 10:30頃 | ||||
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使用カメラ:FINEPIX F300EXR