2015年 撮影紀行(その13)
10月22日 雁ヶ腹摺山
紅葉も標高の高いところでは既に最盛期を迎えていることと思わる。今回は十二景の山でも3番目に標高の高い雁ヶ腹摺山を訪れることにした。今朝の予報は晴、湿度は高く気温はやや高めの値を示している。雲海が出る可能性もあり、紅葉の時期もこれを逃すとチャンスを逸してしまうような気がし早速行動に移すことにした。
大峠の駐車場には午前2時40分に到着。車は未だ1台も止められていない。準備をしている間に何台かやって来るだろうと思われる。天空は星で一杯。オリオン座だけはすぐに目に入る。気温は高めに感じられる。やや強い風が吹いていが、風が強いと雲海が発生しない可能性がある。雲海発生の期待感が薄れる。雲海と紅葉、欲張った考えは虫が良すぎるかも知れない。
登山口を3時に出発。未だ駐車場には自分の車1台だけである。思いのままに撮影場所を確保できそうである。今回は雲海発生を想定し、撮影に最適と思われる山頂直下の大きな岩の上から撮影することにした。
登っている途中、撮影場所まで残り20分程の地点に差し掛かると、後方からヘッドランプの灯りがチラチラ見える。かなり離れていると思われたが見る見るうちに近づいてくる。そして、残り10分位の所で一気に追い抜かれた。未だ若い人に見えたが、随分足の速い人だと思った。これで確保したい撮影場所は先に取られてしまう可能性がある。他に場所がない訳ではないが、他の場所を何処にしようかと考えているうちに目的の撮影場所に着いた。人の気配はない。先客は他の場所に行ったようだ。岩の上は狭く三脚2台しか設置できないため先客が居たら厳しい。
暗いうちから靄が立ち、富士山の姿も影が薄く、撮影意欲が削がれる気持ちになったが、日の出が近づくにつれ、少し抜けてきた感じはする。日の出と共に山頂の雪面が赤く焼け出した。初冠雪から10日ほど経つがその後、降雪もあり秋に相応しい、ちょうど良い感じの冠雪である。
下の方の紅葉を入れるため、少し下方に場所を移動した。この場所は足場の悪いところで三脚の設置に難儀したが、谷の底まで見渡せ紅葉を撮るには良い場所である。不安定な場所での撮影のためブレを起こしているカットが何枚かある気がする。
時間と共に靄でまた抜けが悪くなってきたようである。身体では湿度をそれ程感じないが、空気中に多くの水分が含まれ視界を悪くしていると思われる。温暖化の影響かも知れないが抜けるような青空を最近見られなくなっている。これ以上状況が良くなるとは思えず、山頂を踏んで下山することにした。
山頂に到着し、後ろを振り返ると驚いたことに雲海が発生し、その上に富士山が誇らしげに聳えているではないか。今まで撮影していた場所から山頂まで僅か15分位であるが、その間に情景は一変した。雲海が消えないうちに急いで撮影準備を整え、シャッターを切り始めるが、30分も経たないうちに雲海はスーッと消えた。雲海が引いた後は濃い靄に包まれ、富士山の姿は殆ど見えなくなった。
8時30分、山頂を後に下山する。今日は単独、2人組の登山者併せて10名と出会った。
今日の富士山
靄が立ち不鮮明な富士山はコントラストが付かず、フラットな写真になりがちであるが、日の出時間帶には、僅かながら抜けてきた。
日の出時間(僅かに山頂には色が付いた) 5:55頃 |
靄で富士山は霞む 6:40頃 |
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急に現れた雲海 7:45頃 |
雲海は間もなく消え去る 7:50頃 |
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山頂と登山道
雁ヶ腹摺山山頂 8:45頃 | 造形したような巨大自然石 8:50 頃 |
山頂付近の紅葉は最盛期を過ぎてい る 9:00頃 |
枯葉が堆積している登山道 9:05頃 | |||
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モミジは綺麗に紅葉している 9:05 頃 |
今年は鮮やかさが 不足して いる 9:15頃 |
沢を横断する木道 9:25頃 急 勾配のザレ場 9:35頃 |
中腹から下の紅葉は 未だ見 頃 9:30頃 |
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急勾配のザレ場 9:35頃 | 御硯水と書かれた水場 9:45 頃 |
大峠の駐車場 9:50頃 | ||||
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使用カメラ: OLYMPUS E-M1 ・ FINEPIX F1000EXR
10月19日 倉岳山・高畑山
倉岳山・高畑山には今年に入って4回程訪れているが、富士山が姿を見せないこともあり、満足な写真が撮れていない。今回は天候が安定し確実に撮影出来る日を選び訪れることにした。
秋山無生野の登山口には午前2時30分に到着。風はなく気温はやや高め。天空を仰ぐと星空が広がっている。
登山口を3時00分に出発。最近体力の衰えを感じるようになり所要時間も2割程余計に掛かるようになった。特に急斜面での上り下りは顕著にそれが現れる。双方の山とも距離は短いが山頂直下の勾配がきつく、所要時間を押し上げている要因となっている。
倉岳山山頂には4時30分に到着。未だ暗いが朧気ながら富士山の姿は確認出来る。今日は間違いなく富士山の姿をカメラに収めることが出来そうである。日ノ出時間は5時50分(東京)。靄が立っているようで鮮明さに欠けるが、雲が殆どない晴天である。
日の出時間になると富士山の山頂が焼け出した。昨日も山頂に雪がもたらされたようで、中秋に相応しい富士山の姿が目前に迫る。大旅川沿いの谷に川霧が発生しているようで、それが富士山の前景に写り込み、ピーカンとはいえ多少の変化を与えている。
7時10分、高畑山へ移動を始める。穴路峠までは殆ど下りであるが、これより高畑山までは天神山を初めとして数カ所のアップダウンがあり、最後の急な登りで力を使い果たす。
高畑山へは8時30分に到着。富士山は相変わらず重厚な姿を披露してくれている。時間と共に抜けが良くなり、鮮明な写真をカメラに収めることが出来そうである。時折、山頂付近にはモクモクとした雲が湧き、富士山に変化を与えている。形を変えながら次々と現れる雲、見ていて飽きることはない。
山頂に長居をしたが、10時50分下山開始。登山口には12時00に到着。今日は倉岳山からの下山時に2人の単独登山者と、高畑山山頂で男性2人、女性1人の中高齢者グループと出会った。
秋山無生野の登山口には午前2時30分に到着。風はなく気温はやや高め。天空を仰ぐと星空が広がっている。
登山口を3時00分に出発。最近体力の衰えを感じるようになり所要時間も2割程余計に掛かるようになった。特に急斜面での上り下りは顕著にそれが現れる。双方の山とも距離は短いが山頂直下の勾配がきつく、所要時間を押し上げている要因となっている。
倉岳山山頂には4時30分に到着。未だ暗いが朧気ながら富士山の姿は確認出来る。今日は間違いなく富士山の姿をカメラに収めることが出来そうである。日ノ出時間は5時50分(東京)。靄が立っているようで鮮明さに欠けるが、雲が殆どない晴天である。
日の出時間になると富士山の山頂が焼け出した。昨日も山頂に雪がもたらされたようで、中秋に相応しい富士山の姿が目前に迫る。大旅川沿いの谷に川霧が発生しているようで、それが富士山の前景に写り込み、ピーカンとはいえ多少の変化を与えている。
7時10分、高畑山へ移動を始める。穴路峠までは殆ど下りであるが、これより高畑山までは天神山を初めとして数カ所のアップダウンがあり、最後の急な登りで力を使い果たす。
高畑山へは8時30分に到着。富士山は相変わらず重厚な姿を披露してくれている。時間と共に抜けが良くなり、鮮明な写真をカメラに収めることが出来そうである。時折、山頂付近にはモクモクとした雲が湧き、富士山に変化を与えている。形を変えながら次々と現れる雲、見ていて飽きることはない。
山頂に長居をしたが、10時50分下山開始。登山口には12時00に到着。今日は倉岳山からの下山時に2人の単独登山者と、高畑山山頂で男性2人、女性1人の中高齢者グループと出会った。
今日の富士山
倉岳山より(日ノ出時間に山頂が色付いた) 5:55頃 |
高畑山より(色々形の異なる雲が湧き出た) 10:05頃 |
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山頂と登山道の状況
以下写真は、倉岳山から高畑山経由で無生野登山口へ下山する際に撮影したもので時間を追って並べてある。
倉岳山 山頂 7:10頃 |
倉岳山に取り付く下山道 7:10頃 | 穴路峠への尾根道 (未だ緑 が多い)7:15頃 |
穴路 峠への分岐点 7:20頃 |
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カシワバハグマ (尾根道 に咲く)7:35頃 |
穴路 峠 7:40頃 |
天神 山 7:50頃 |
天神山より百蔵山と扇山 7:50 頃 |
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倉岳山 の勇姿 7:50頃 |
高畑山 への尾根道 7:55頃 |
シロヨメナ (高畑山 山頂に咲く)9:10頃 |
アキノキリンソウ (山頂に 咲く)9:10頃 |
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ユウガギク (山頂付 近に咲く) 9:15頃 |
カシワバハグマ (山頂付 近に咲く) |
高畑 山山頂 10:50頃 |
山頂直下の急斜面登山道 11:00 頃 |
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行程:無生野登山口→穴路峠→高畑山山頂(撮影)→穴路峠→高畑山(撮影)→穴路峠→無生野登山
使用カメラ: OLYMPUS E−M1 FINEPIX F1000EXR
10月12日 ハマイバ
富士山の初冠雪が11日午後のニュースで報じられた。甲府地方気象台は11日午後3時40分初冠雪を観測したと発表をした。昨年より5日早く、平年より11日遅いということである。早速、ハマイバを訪れることにした。
湯ノ沢峠駐車場には午前2時45分に到着。既に車は10数台止められ、止める場所を選択しなければならない状態であったが、エリア内の僅かに空いているところに駐車。初冠雪、紅葉、そして休日ということもあって大勢のカメラマンが押し寄せたと思われる。
気温は低く肌寒さを感じる。天空は抜けが良く満天の星空。絶好の撮影日和である。ハマイバでの早朝からの撮影者は自分を含め3人と、車の台数の割には意外と少ない感じがする。
ハマイバ北側の南斜面で撮影中、手の指先が痺れると思ったら気温は0℃(午前6時)を示していた。ザックに霜が降り黒い部分が白くなっていた。甲府盆地は既に雲海で満たされていたが、西風に乗って富士山前面付近まで移動してくると思われた。しかし、雲海は途中で停止し、富士山付近まで移動してくることはなかった。雲海と富士山は諦め、紅葉を写すため山頂付近に移動した。
山頂付近やその東側にはカエデの木が多く、その葉は見事に紅葉し最盛期を迎えている。カエデの葉を全面に配し奥に富士山という構図で思う存分撮影した。
太陽の光が降り注ぐ時間になると、登山者の姿も多く見掛け賑わいを見せていた。青空に映えるカエデの紅葉は最盛期を迎えているが、10日程すると山全体が紅葉で満たされ、秋も深まりを見せてくると思われる。
今日の富士山
ハマイバ山頂北側で撮影(甲府盆地は雲海で満たされていたが富士山までは移動してこなかった) 5:55頃 | ||||||
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初冠雪(今年は例年になく 積雪が 多い) 5:35頃 |
日の出時間直後(上空の雲が 色付い た) 6:00頃 |
カエデの紅葉は見頃を 迎 えている 7:45頃 |
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光が廻って鮮やかな色合いを 見せた 8:15頃 |
間もなくすると山全体が紅葉すると思われ る 8:30頃 |
富士山に掛かる雲が多くなってきた 10:05頃 | ||||
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