2012年以前撮影紀行(抜粋) NO1
2008年11月13日 百蔵山
百蔵浄水場を通過し和田美術館先の登山口駐車スペースに到着したのは午前3時30分。今日は旧暦の10月16日に当たり満月の日である。しかし、月は雲に隠れているのだろうか丸い姿は確認できない。10分後に頂上目指して出発。昨年の今頃は台風の影響で登山道が大分荒れていたが、今は良く整備され夜道でも道に迷うことなく安心して歩くことができる。
山頂には4時50分到着。月没を迎える満月が西北方向に雲の合間から確認出来るが、南西方向の富士山は雲の中だろうか、姿を確認することができない。暫くすると東の空が明るみを帯び、辺りの山が見えるようになってきた。南西方向の雲は多いが天井は晴天である。雲には動きがあり時間の問題で富士山は姿を見せてくれると思われた。富士山の中腹が雲の合間から見えだしたのは頂上に着いて20分後である。頂上が隠れているため絵にはならないが、取りあえず撮影準備に取りかかる。10分ほどすると頂上の雲も切れだし富士山の荘厳な姿が現れた。
昨晩の降雪だろうか、5合目付近まで雪で覆われ、初冬の富士山らしい姿を見ることができた。ここ百蔵山山頂の気温は8℃この時期にしては暖かい。風もなく穏やかな日である。大月、都留、富士吉田の市内は初めのうち雲海に覆われていたが徐々に雲の切れ間から街の灯りが見えだした。
この時期の日の出は6時15分。朝の光が富士山の雪面を照らし紅色に染まる光景が見られ、感動の一瞬を迎えることができた。誰もいない頂上での撮影は富士山を独り占めしたようで幸せ気分いっぱいである。今日は久々に雪の多い富士山が撮影できて大変満足した。
山頂には4時50分到着。月没を迎える満月が西北方向に雲の合間から確認出来るが、南西方向の富士山は雲の中だろうか、姿を確認することができない。暫くすると東の空が明るみを帯び、辺りの山が見えるようになってきた。南西方向の雲は多いが天井は晴天である。雲には動きがあり時間の問題で富士山は姿を見せてくれると思われた。富士山の中腹が雲の合間から見えだしたのは頂上に着いて20分後である。頂上が隠れているため絵にはならないが、取りあえず撮影準備に取りかかる。10分ほどすると頂上の雲も切れだし富士山の荘厳な姿が現れた。
昨晩の降雪だろうか、5合目付近まで雪で覆われ、初冬の富士山らしい姿を見ることができた。ここ百蔵山山頂の気温は8℃この時期にしては暖かい。風もなく穏やかな日である。大月、都留、富士吉田の市内は初めのうち雲海に覆われていたが徐々に雲の切れ間から街の灯りが見えだした。
この時期の日の出は6時15分。朝の光が富士山の雪面を照らし紅色に染まる光景が見られ、感動の一瞬を迎えることができた。誰もいない頂上での撮影は富士山を独り占めしたようで幸せ気分いっぱいである。今日は久々に雪の多い富士山が撮影できて大変満足した。
今日の富士山
夜明け前(灯りのある街は雲海で覆われている所も ある) 5:30頃 |
日の出直前(雲が次々と湧きでてくる) 6:10頃 | 日の出直後(雪面が紅色に焼け出した) 6:20頃 | ||||
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雲の競演(雲の形が徐々に変化する様が面白 い) 6:30頃 |
晩秋の情景(明るい日差しに覆われる) 7:00頃 | |||||
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登山道の状況
今回も和田美術館先の登山道入り口からのコースを往復した。昨年の今頃は台風の影響で登山道は倒木などで大分荒れていたが、現在は安全で歩き易い登山道に整備されている。また、登山道入り口から5分程で沢を横断するが、ここに美味しい沢の水が飲めるように水飲み場が設けられたのは有り難い。
下山は7時45分山頂を後にした。途中2名の単独登山者(男性)と挨拶を交わす。駐車スペースには他の車は止められていなかった。
下山は7時45分山頂を後にした。途中2名の単独登山者(男性)と挨拶を交わす。駐車スペースには他の車は止められていなかった。
登山道の様子(枯れ葉が大分堆積している) 7:51 |
下山途中の展望所より 8:18 | 登山道の様子(檜林が心を癒してく れる) 8:22 |
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マムシグサ(サトイモ科) | シロヨメナ(キク科)登山道入り口 付近に 咲く |
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使用カメラ: 使用カメラ :PENTAX 645N ・ RICHO R8
2008年8月16日 川山
昨年に引き続き満月の明かりで夏富士を撮るため高川山へ登った。昨年は8月27日〜28日(月齢15.2日)に撮影を行ったが、今回は8月15日〜16日(月齢14.7日)に予定した。昨年に比 べ暦の上では約12日早いが、1年で半月ほど満月日はズレを生ずるが、これは太陽暦の年月日によるもので、陰暦では昨年も今年も7月15日〜16日で同じ月日である。従って、月出、南中、月役時間は1年前とほとんど変わりはない。
登山口へは国道20号で大月市内を通過し、初狩駅前交差点を左折、中央線のガ−ドをアンダーパスして林道に入る。登山口の駐車スペースに到着したのは15日23時10分。その10分後には 高川山を目指して出発。急斜面の多い男坂コースを進み頂上へ向かった。山頂に着いたのは0時 40分と予定より時開か掛かった。今回は夜間撮影が主なだめ、デジタルカメラを駆使しようと三 脚2台と他の機材を持参、いつもより重量が5kg程重く20kgを超えた。このため登るペースが 遅くなったことと、途中でヘッドランプを斜面に落としてしまい10分ほどロスタイムをしたのが原因である。
満月で山頂はかなり明るい。星空も望め天気は良好で富士山もよく見える。参道の灯りもハッキリと光り輝いている。今日は絶好の撮彫目になることと期待が高まる。山頂に着いたとき満月は富士山のちょうど真上に達しようとしていた。この時期の月役は三つ峠の頂上付近に落ち3時半頃には姿を消す。月が沈むといきなり明かりが無くなり4時頃まで暗闇が続くのである。
今日はいつもと異なり南方面の視界は抜けが良く、富士山は周辺の山に比べ特に際だっている。西から北にかけてはガスが掛かり視界は悪い。また、東側は雲が多く目の出を拝むことは難しい かも知れない。この分では南方面の視界も急に悪くなることが予想されるため急いで撮影準備に 入る。
この時期は富士山と月はかなり離れた位置関係になり一緒にレイアウトする構図では広角レンズを使用することになる。このため全体が小さくなり過ぎ、意図した写真にすることが難しいと考えられる。従って、富士山に月は絡めずに満月の灯りで撮ることに主眼を置いた。
夜間ではバルブ撮影が基本となるため、画像がすぐに確認できるデジタルカメラで試し撮りをし、その結果のデータからフィルムカメラの露光時間に換算する方法を採った。具体的にデジタルカメラのデータをフィルムカメラの感度に換算する場合、先ず感度の達いで絞り値とシャッター速度の関係を換算し、更にフィルムの相反則不軌による補正値を適正に設定する。例えばデジタルカメラでISO1600、F5.6でシャッター速度5秒の適正露出が得られたとすると、これをフィルムカメラISO100、F5.6に換算すると4段階の補正が必要となる。更に相反則不軌50%の補正を考慮すると、S(シャッター速度)は約2分という結果が得られる。また絞りF8にするとシャッター速度は相反則不軌の補正値が更に大きくなり結果的に2倍以上の露光時間が必要である。
フィルムは現在現像中につき結果は不明であるが、意図した写真になっているかどうかが問題である。なお、相反則不軌による補正値はフィルムによっても違いがあり、また、意図する写真によっては調整する場合かある。一般に相反則不軌の影響(補正値)は露光時間が長くなるほど大きくなる。
登山口へは国道20号で大月市内を通過し、初狩駅前交差点を左折、中央線のガ−ドをアンダーパスして林道に入る。登山口の駐車スペースに到着したのは15日23時10分。その10分後には 高川山を目指して出発。急斜面の多い男坂コースを進み頂上へ向かった。山頂に着いたのは0時 40分と予定より時開か掛かった。今回は夜間撮影が主なだめ、デジタルカメラを駆使しようと三 脚2台と他の機材を持参、いつもより重量が5kg程重く20kgを超えた。このため登るペースが 遅くなったことと、途中でヘッドランプを斜面に落としてしまい10分ほどロスタイムをしたのが原因である。
満月で山頂はかなり明るい。星空も望め天気は良好で富士山もよく見える。参道の灯りもハッキリと光り輝いている。今日は絶好の撮彫目になることと期待が高まる。山頂に着いたとき満月は富士山のちょうど真上に達しようとしていた。この時期の月役は三つ峠の頂上付近に落ち3時半頃には姿を消す。月が沈むといきなり明かりが無くなり4時頃まで暗闇が続くのである。
今日はいつもと異なり南方面の視界は抜けが良く、富士山は周辺の山に比べ特に際だっている。西から北にかけてはガスが掛かり視界は悪い。また、東側は雲が多く目の出を拝むことは難しい かも知れない。この分では南方面の視界も急に悪くなることが予想されるため急いで撮影準備に 入る。
この時期は富士山と月はかなり離れた位置関係になり一緒にレイアウトする構図では広角レンズを使用することになる。このため全体が小さくなり過ぎ、意図した写真にすることが難しいと考えられる。従って、富士山に月は絡めずに満月の灯りで撮ることに主眼を置いた。
夜間ではバルブ撮影が基本となるため、画像がすぐに確認できるデジタルカメラで試し撮りをし、その結果のデータからフィルムカメラの露光時間に換算する方法を採った。具体的にデジタルカメラのデータをフィルムカメラの感度に換算する場合、先ず感度の達いで絞り値とシャッター速度の関係を換算し、更にフィルムの相反則不軌による補正値を適正に設定する。例えばデジタルカメラでISO1600、F5.6でシャッター速度5秒の適正露出が得られたとすると、これをフィルムカメラISO100、F5.6に換算すると4段階の補正が必要となる。更に相反則不軌50%の補正を考慮すると、S(シャッター速度)は約2分という結果が得られる。また絞りF8にするとシャッター速度は相反則不軌の補正値が更に大きくなり結果的に2倍以上の露光時間が必要である。
フィルムは現在現像中につき結果は不明であるが、意図した写真になっているかどうかが問題である。なお、相反則不軌による補正値はフィルムによっても違いがあり、また、意図する写真によっては調整する場合かある。一般に相反則不軌の影響(補正値)は露光時間が長くなるほど大きくなる。
今日の富士山
月が富士山の頂上を越えたところ(雲がやや多 い) 1:15撮影 |
満月の明かり 2:04撮影 | |||||
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夜明けの富士 4:24撮影 | 朝日に輝く 5:27撮影 | |||||
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花の開花状況
夏の花も終わりが近づいたようで現在咲いている花は少ない。山頂で見かけた花と山頂から玉石コースを下山するときに僅かに咲いている花を見かけた。
オミナエシ?(山頂に咲く) |
ヨツバヒョドリ(四葉鴨) キク科 | サワシロギク? キク科 | ||||
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フシグロセンノウ(節黒仙翁) ナデシコ 科 |
ヤマアジサイ(山紫陽花) |
男坂女坂への登山口 | ||||
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使用カメラ: OLYMPUS E-3, CASIO W53CA