2017年 撮影紀行(その4)
4月17日 岩殿山・お伊勢山
桜と富士山
富士山と桜(花)の撮影は双方が良い状態でない限り満足出来る写真にならない。花は期間限定、撮影のタイミングが必要である。
今回は薄曇りで富士山は曇り空と同化し、更に春霞で影が薄く桜に負けている。昨日が満開であったようだが、全般に大きめの花で花数も多く、ボリューム感がたっぷりあった。
岩殿山山頂、中腹、丸山公園で撮影。その後、お伊勢山へ移動し撮影。この中で岩殿山中腹の桜は見事だった。お伊勢山では墓の近くの桜を狙ったが時間の経過で富士山は霞に飲みこまれたような状況だった。
岩殿山
山頂のサクラと富士山 7:35頃 |
中腹のサクラと富士山 8:30頃 |
丸山公園のサクラと富士山 9:20頃 |
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ぉ伊勢山
サクラと富士山 10:10頃 |
サクラと富士山 10:40頃 |
花モモと富士山 10:50頃 |
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山頂の桜と山野草
山頂の桜 |
山頂の桜 |
山頂の桜 |
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山頂の桜 |
山頂からの丸山公園 |
日の出時間帯の桜と扇山 |
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見頃が終わっているカタクリの花(ユリ科) |
タチツボスミレ(スミレ科) |
マムシグサ(サトイモ科) |
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ヒトリシズカ(センリョウ科) |
スズランスイセン(ヒガンバナ科)
別名:オオマツユキソウ |
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使用カメラ:・OLYMPUS E-M1 ・CANON SX610HS
4月12日 高畑山
奈良倉山から1日置いて高畑山を訪れることになった。今回も前日は雨で雲海狙いのチャンスである。高畑山は十二景の中では人気の無い撮影地で、その原因を確かめようという意図もあり、また、カレンダー作成の候補地としているため当山から富士山を狙うことにした。
当日の天気予報は晴マークが並び安定した天気が望めそうである。前日の雨で湿度は高く冬型の気圧配置が崩れ、風もなく雲海発生の条件は整ったと考えられる。
高畑山へは猿橋町の小篠から登るコースもあるが、南側の上野原秋山無生野から登るコースの方が距離は短く所要時間も少ない。撮影が目的のため短時間で登れることが撮影時間の確保につながる。高畑山または倉岳山へ登る場合、毎回、秋山無生野登山口を起点としている。
毎回自宅からのアプローチは八王子ICで中央高速に入り、30分ほど走行し上野原ICで降りる。高速を出ると間もなく桂川の橋を渡り県道35号線で秋山に向かう。途中、無生野で北へ向かう林道に右折で入る。車1台がやっと通れる狭い道であるが途中まで舗装されている。5分程走ると行き止まりで、ここが無生野登山口となる。車2台ほど止められるスペースがある。
午前2時20分登山口に到着。木々の合間から十六夜の月が明るい輝きを見せている。風もなく気温は高めで今日も天気には恵まれそうである。2時40分登山口を出発する。高畑山や倉岳山へは穴路峠までは同じコースとなるが、このコースは出発点から足場が悪く水量のある穴路沢の中を歩くことになる。岩や石がゴロゴロし、特に暗い時は歩く場所が分かりにくく時折水の溜まった深みに足を突っ込むこともあり、大変歩きにくい。沢の中を通り過ぎると山道の登山道となるが、植林された杉林の中に登山道は切られているため、登山道には杉の折れた枝などが散乱し、これが足に絡みつき歩きにくい。このコースは利用者が少ないせいか、整備はされず、中腹位までは道が荒れていて全般に歩きにくい。これを過ぎた辺りからは登山道らしい道となる。 穴路峠には3時40分に到着。体力が落ちたせいかいつもより2割ほど余計に時間が掛かっている。ここは高畑山、猿橋町小篠、倉岳山への分岐点で、高畑山へは西方向に道を採る。これより稜線歩きのややアップダウンのある登山道であるが、途中、天神山からは大月市内が望めるが、夜景は大変綺麗である。山頂直前、最後の登りに入る。斜面はきつく、十二景の山の中でも距離は短いが屈指の登りと云える。暗いと何処を歩いて良いか分かりにくく、登山道を外すと更に急斜面を登らなければならず余計な体力を使う。
4時35分山頂到着。辺りは幾分明るくなり、富士山の姿もはっきり確認出来る。大旅川の谷には川霧が僅かに発生している。もう少し発達すると絵になりそうである。一方、北側(大月側)の桂川の谷は川霧が連続して発生し、雲海に発達する様相を見せている。直ぐに撮影準備を始めるが、富士山を撮るにはどうしても杉の木が邪魔になり、何とか工夫しながら撮影しなければなず、三脚の位置をいろいろ変えてみるが避けられそうにない。
今日の日の出時間は5時13分(東京)。東の空に雲が多いせいか日の出時間を過ぎても富士山に朝日が入らない。富士山に光りが入らずとも、上空の雲は僅かながら色付き見せている。大旅川の川霧は僅かに残っているが発達する様子は窺えない。
残念ながら今日は抜けも悪く、光がないせいか暗いイメージの富士山しか撮れなかったように思う。これ以上の状況変化は考えられず、8時10分、撮影を切り上げ下山を始める。途中、天神山からの大月市内の町並みは素晴らしい眺めだった。
登山口に戻ったのは9時30分となっていた。高畑山は前景の山並みも素晴らしく富士山の撮影地としては良い山と思うが、前面の杉の木が撮影の邪魔になることが撮影地として不人気の要因を作っていると思われる。このコース上で登山者と出会うことは殆どなく、寂しいかな、今回も例外ではなかった。
今日の富士山
日の出前(川霧が発生している) 5:00頃 |
日の出時間を少し過ぎて(殆ど朝焼けはない) 5:20頃 |
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上空に大きな雲が現れる 5:35頃 |
川霧は一向に発達しない 7:25頃 |
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山頂及び登山道の様子
高畑山山頂 8:05頃 |
山頂から下山方向 8:05頃 |
山頂からの景観(杉の木が張り出している)
8:05頃 |
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山頂直下の急斜面 8:15頃 |
山頂直下の急斜面は続く 8:20頃 |
天神山付近より倉岳山の雄姿 8:40頃 |
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天神山山頂 8:40頃 |
天神山より大月市内展望 8:40頃 |
穴路峠(右手は倉岳山へ) 8:50頃 |
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新芽が吹き出た雑木 8:50頃 |
穴路沢の水量は豊富
(枯れた事を見たことがない) 9:15頃 |
無生野登山口(2台ほど止められる)
9:30頃 |
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使用カメラ:・OLYMPUS E-M1 ・CANON SX610HS
4月10日 奈良倉山
前日は降雨があり大地には湿り気が与えられた。これにより雲海発生の確率が高い状況が気象情報より得られる。当日は日が変わる頃から晴マークが付き安定した天気になると思われる。雲海上の富士山を撮るには標高の高い山(小金沢連嶺・南大菩薩嶺・雁ヶ腹摺山など)が最適となるが、林道閉鎖は未だ解除されていないため雪の残る山頂を目指すのは大変ハードである。そこで先月18日に「村道松姫峠線」の冬季通行止めが解除されたことによりアプローチが楽になった奈良倉山(1349m)から狙うことにした。
今回は同行者1名と行動を共にすることになり、前日に松姫峠で車中泊し翌日の撮影に挑むことにした。当日の日の出時間は5時15分(東京)、日の出の30分前に山頂到着を目差し、3時30分松姫峠を出発。松姫峠の駐車場から富士山方面を望むと富士山の姿は確認出来ないものの、南西側の谷は雲海で埋め尽くされている。西の空には小望月(満月の前日)が明るく輝き雲海に青白い光りを与え、幻想的情景が目に映る。今日は雲海上の富士山撮影に恵まれたように思われる。林道経由で山頂を目指すが、途中ガスで視界が閉ざされる。この状態は雲海位置が高くなり、それに飲みこまれていると考えられる。しかし、西の空の小望月は強い光でガスを通し周辺に僅かながら明るさを与えている状況を考えるとガスはそれ程濃いものでではなく、間もなく視界は開くことと思われる。
山頂には4時30分到着。相変わらずガスが立ちこめ視界はない。雲海上の富士山を撮影するには山頂より林道の方が視界は広く構図の自由性はあるが、ガスは通常高い所から抜けていくため山頂で待機することになった。一向に回復の兆しは見せず視界が開くかどうか危ぶまれた。朝の光を取り入れて撮影することに越したことはないが、早い時間に視界が開くことを願った。
やっと視界が開き雲海上の富士山が一部見え出したのは8時丁度。3時間半待たされたが、富士山周辺はガスが充満し抜けが悪く光が無い。視界はまた閉ざされそうなため、出来映えの善し悪しは関係なく、急いでシャッターを切る。このように何度か視界の開閉が繰り返され、その度に撮影しなければならない状況が続いた。雲海は11時頃には消滅したが、天気予報に反し曇り空で光の存在が無い。その結果、富士山は周辺の空に同化し、存在感に乏しい状況となった。
12時、奈良倉山を後に下山を始める。松姫峠の駐車場には13時到着。駐車場には我々の車2台と外1台の車が止められていた。
今日の富士山
視界が開いた直後 8:05頃 |
流動する雲海 9:30頃 |
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山頂と登山道の状況
山頂の様子 9:55頃 |
新しく設けられた案内標示板 9:55頃 |
佐野峠・坪山への標示板 9:55頃 |
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佐野峠・坪山への標示板 9:55頃 |
林道から山頂への標示板 12:00頃 |
松姫峠駐車場 12:55頃 |
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