2013年撮影紀行 NO8




6月4日 雁ヶ腹摺山


 今年は何としてでも、ミツバツツジと富士山を撮影しようと昨日のハマイバに引き続き雁ヶ腹摺山を訪れた。ハマイバ同様、花の付いていない木も多く、全体に花数も少ない。特に富士山にレイアウト出来る咲いたミツバツツジは山頂直下の群生する場所を探したが、殆ど見当たらない。
 やっと見付けた場所は登山道から東側に分け入った崖の上である。ミツバツツジもやっと咲いている程度であるが、何とか写真になると思われた。ここは狭いスペースで足場が悪く、三脚は限られた所にしか設置出来ず、更にミツバツツジまでの距離も近く構図が取りにくい場所である。
  今日も天気は悪くないが、雲が多く富士山も靄で不鮮明である。ミツバツツジに光が入るまで暫く待機することにした。
 前面のミツバツツジに太陽の光が入り出したのは7時近くになってからである。それも時折、太陽が雲に遮られ、一時的に光がなくなる状況が繰り返され、シャターチャンスは少なく僅かな限られた時間となった。

ミツバツツジと富士山

2013..6..4        6:55撮影                  




2013..6..4       7:21撮影







                             使用カメラ:OLYMPUS EP-2







6月22日 奈良倉山


 前日21日は大雨だったが、翌日(当日)は午前3時から晴れの予報が出されていた。本当に晴れるのだろうか?疑問があったが予報を信じ、奈良倉山を訪れることにした。
 奈良倉山は2月に訪れて以来4ヶ月ぶりとなるが、梅雨時の6月に訪れるのは6年ぶりである。この時は素晴らしい朝焼けに出会い、富士山には農鳥が現れていた。
 松姫峠には自宅から青梅街道〜国道139号線を通って来ることが多い。今回も自宅を午前1時30分に出発し、松姫峠には3時20分に到着したが、途中、青梅市の吉野街道から青梅街道の氷川付近まで大型ダンプに前を塞がれ、追い越すことが出来ず、やや到着が遅れた。青梅街道は幅員が狭くダンプの車輪は反対車線をはみ出して走っているため追い越しは困難である。少しでも譲って貰えると有り難いのだが、途中から氷川パイパスに入りダンプとはお別れし、その後、到着時間を調整するため速度を上げた。
  天気予報は当たった。松姫峠に到着した時には天空には星と小望月(満月の一日前)が美しく輝き、何時になく空気も澄んでいて、富士山頂も微かに確認出来る。今日は絶好の撮影日和と確信した。
 直ぐに準備を始め3時30分に松姫峠を出発した。今回の撮影場所は最も視界の広がる林道の西側で行うことにした。 撮影地点には4時に到着。既に東の空は紅く染まり全体的に明るみを帯び、富士山も鮮明な姿を見せている。昨日まで富士山は筋状の雪だったが、昨晩降ったのだろうか山頂付近は真っ白、1ヶ月戻ったような富士山に変貌していた。
  暫くすると富士山上空の雲が焼け出した。この時期特有のやや重い感じの濃い紅色、湿気を帯びた色である。雲の形も変化に忙しくし、それに合わせ夢中でシャッターを切った。梅雨時はたまにこのような光景に出会えることがあり、この時期にこそチャンスがある。
  6時15分、撮影場所を後に山頂に向かう。林道を南側に回り込み、北方に向かい急斜面を登ると直ぐに山頂である。富士山は相変わらず山頂に雲があるものの鮮明な姿を見せている。山頂は視界が樹木などによって狭まるが、やや長めのレンズを使えば富士山の撮影は十分可能である。
  8時30分、山頂を後に松姫峠に向かう。下山は林道に比べやや遠回りになるが山道経由で下山することにした。松姫峠の駐車場には9時20分に到着。松姫峠から見る富士山は雲に被われ姿は望めなかった。今日は久々に朝焼けの素晴らしい富士山に出会う事が出来て運が良かった。昨晩の雨が早めに上がってくれたお陰である。たまにこのような情景に出会えることがあるからこそ富士山撮影が止められないのである。
  独り占め出来ると思った富士山も、林道南の撮影地点で一人のカメラマンが後から来て、私の隣に三脚を立て間髪を容れずシャッターを切っていた。既に朝焼けが終わった後だったので良かったと胸をなで下ろした。



今日の富士山


今日は残念ながら富士山を望むことが出来なかった


日の出時間に雲が焼け出した        
       4:25頃撮影

同左

いろいろな雲の形に変化した  6:55頃
撮影

同左               8:05頃
   
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 



登山道と花の開花状況



 林道を行かず山道を通るコースはやや遠回りになるが、アップダウンも少なく歩きやすいコースである。山頂まで松姫峠から1時間ほどで登ることが出来るお手軽コースである。それでいて山の雰囲気が十分味わえるお奨めのコースである。
 広葉樹の多いこのコースは特に梅雨時は緑が深く生き生きとして元気が貰える感じである。登山道全般に現在咲いている花は少なく、フタリシズカやコアジサイは見られるが、今年の異常気候を考えるとこれから夏にかけて予定通り咲くか不明である。


奈良倉山山頂      6:30頃  
フタリシズカ(山頂にて・登山道でも見
られる)

不明(調査中)
山頂付近の登山道    8:30頃
   
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

中腹の登山道        8:40頃            
ハナニガナ(登山道にて)
シロバナコアジサイ(登山道
にて)  

松姫峠の駐車場 (他に車は置かれてい
ない) 9:20頃

  緑がしっとりと心に安らぎを      与え
てくれる
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 


                                                                                使用カメラ:FINEPIX F300EXR