2012年撮影紀行 NO9
6月7日 牛奥ノ雁ヶ腹摺山・小金沢山
牛奥ノ雁ヶ腹摺山は今年1月、積雪の多い時に訪れて以来5ヶ月ぶりである。それから、季節は180度異なり、自生する植物も発育が進み、登山道は明るく華やいだ雰囲気に包まれる季節がやって来た。
今回は牛奥ノ雁ヶ腹摺山で日ノ出時間に朝陽に焼ける富士山を狙い、その後、小金沢山で新緑に融け込んだ富士山の撮影を行うことにしている。梅雨入り前の貴重な晴れ間が覗くという天気予報が出されているが、雲の多い昨今、富士山が姿を現してくれることを望む所である。登山コースは今回も牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ直登する西尾根ルートから小金沢山を往復する予定である。
国道20号から景徳院入口を国道218号に入り、上日川ダムの中程から日川林道へ道を取り、登山口に着いたのは午前2時。やや寒い感じを受けるが、歩くには丁度良い気温である。南の空には居待月(満月から3日目)が薄雲により朧に見える。
2時20分登山口を出発する。40分ほど登ると不明瞭な登山道に入るが、2年前に昭文社の「山と高原地図“大菩薩嶺”」にコースが示されてからは、道標(自分でも赤や白のテープを設置)が増え夜道でも道を外すことが無くなった。ここを無事通過し、暫くすると展望の良い尾根に出るが、富士山は雲に隠れ姿は見えない。ここまで来ると山頂まで僅かであるが、山頂に向かい途中、登山道を横断している倒木が多く、回避するのに藪中を迂回するため結構時間か掛かる。
3時50分、牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到着。居待月はハッキリ見えて天気は良さそうであるが、富士山方面に雲が多く姿を見ることは出来ない。暫くするとガスに覆われ視界は殆ど無くなる。ここのところ、この様な天気に遭遇し、富士山に見放されている思いがする。気温は6℃、カッターシャツ1枚では、やや寒くセーターを1枚着込む。時折風が通り抜け、ガスが晴れる兆しを感じる。
4時半を過ぎた頃から少しずつガスが取れだし山頂が少しずつ望めるようになってきた。しかし富士山に薄いガスが掛かり、膜の張った不鮮明な富士山しか望むことが出来ない。取りあえずシャッターを切って置くが、写真では見た目より悪化して写ってしまう可能性が高い。今日も1日この様な状態が続くのだろうか?相変わらず変化は見られず、ここでの撮影を終了し、6時20分、小金沢山に向かう。
小金沢山には7時に到着。富士山の姿は相変わらず不鮮明な状況で、撮影意欲はあまり湧かないが記録としてフィルムにカメラに収めておく。7時半頃に富士山はすっかり雲の中に姿を隠す。暫く待機し様子を見るが、再び姿を現すことは無いと判断し、9時に下山を始める。 登ってきた登山道を下山し、登山口には11時10分に到着。今日は登山者に誰とも会うことはなかった。
今回も残念ながら、恵まれた状況に無かったが、5月〜6月は春霞や黄砂、不安定な大気などにより、澄み渡った抜けの良い日は滅多にない。この様な日にめぐり会えると得をしたような気分になり撮影にも力が入るが、恵まれた状況に出会うためには根気よく回数を重ねるしかないことは承知している。
今回は牛奥ノ雁ヶ腹摺山で日ノ出時間に朝陽に焼ける富士山を狙い、その後、小金沢山で新緑に融け込んだ富士山の撮影を行うことにしている。梅雨入り前の貴重な晴れ間が覗くという天気予報が出されているが、雲の多い昨今、富士山が姿を現してくれることを望む所である。登山コースは今回も牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ直登する西尾根ルートから小金沢山を往復する予定である。
国道20号から景徳院入口を国道218号に入り、上日川ダムの中程から日川林道へ道を取り、登山口に着いたのは午前2時。やや寒い感じを受けるが、歩くには丁度良い気温である。南の空には居待月(満月から3日目)が薄雲により朧に見える。
2時20分登山口を出発する。40分ほど登ると不明瞭な登山道に入るが、2年前に昭文社の「山と高原地図“大菩薩嶺”」にコースが示されてからは、道標(自分でも赤や白のテープを設置)が増え夜道でも道を外すことが無くなった。ここを無事通過し、暫くすると展望の良い尾根に出るが、富士山は雲に隠れ姿は見えない。ここまで来ると山頂まで僅かであるが、山頂に向かい途中、登山道を横断している倒木が多く、回避するのに藪中を迂回するため結構時間か掛かる。
3時50分、牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到着。居待月はハッキリ見えて天気は良さそうであるが、富士山方面に雲が多く姿を見ることは出来ない。暫くするとガスに覆われ視界は殆ど無くなる。ここのところ、この様な天気に遭遇し、富士山に見放されている思いがする。気温は6℃、カッターシャツ1枚では、やや寒くセーターを1枚着込む。時折風が通り抜け、ガスが晴れる兆しを感じる。
4時半を過ぎた頃から少しずつガスが取れだし山頂が少しずつ望めるようになってきた。しかし富士山に薄いガスが掛かり、膜の張った不鮮明な富士山しか望むことが出来ない。取りあえずシャッターを切って置くが、写真では見た目より悪化して写ってしまう可能性が高い。今日も1日この様な状態が続くのだろうか?相変わらず変化は見られず、ここでの撮影を終了し、6時20分、小金沢山に向かう。
小金沢山には7時に到着。富士山の姿は相変わらず不鮮明な状況で、撮影意欲はあまり湧かないが記録としてフィルムにカメラに収めておく。7時半頃に富士山はすっかり雲の中に姿を隠す。暫く待機し様子を見るが、再び姿を現すことは無いと判断し、9時に下山を始める。 登ってきた登山道を下山し、登山口には11時10分に到着。今日は登山者に誰とも会うことはなかった。
今回も残念ながら、恵まれた状況に無かったが、5月〜6月は春霞や黄砂、不安定な大気などにより、澄み渡った抜けの良い日は滅多にない。この様な日にめぐり会えると得をしたような気分になり撮影にも力が入るが、恵まれた状況に出会うためには根気よく回数を重ねるしかないことは承知している。
今日の富士山
今日は雲が多く霧の発生で富士山は霞んでいる。7時半頃には雲の中に姿を隠した。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山より 5:15頃 | 小金沢山より 7:20頃 | |||||
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登山道と花の開花状況
西尾根登山道〜牛奥ノ雁ヶ腹摺山〜小金沢山の登山道脇には、元々、山野草は少なく、ツツジ科のドウダンツツジやサラサドウダン、バラ科のヤマザクラなどの木が山頂や登山道際で多く見られる。山頂のサラサドウダンは新芽が吹き出たばかりで開花まで半月程先になるかと思われる。
ミツバツツジも標高の高い山頂付近下は蕾を持ったばかりで、開花まで1週間程掛かりそう。標高1650m付近の西尾根ではミツバツツジが最盛期を迎え、一際鮮やかに咲いている。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山から20分程下った西尾根登山道には倒木か多く、回避に藪中迂回するため、特に夜道は通過に時間が掛かる。
ミツバツツジも標高の高い山頂付近下は蕾を持ったばかりで、開花まで1週間程掛かりそう。標高1650m付近の西尾根ではミツバツツジが最盛期を迎え、一際鮮やかに咲いている。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山から20分程下った西尾根登山道には倒木か多く、回避に藪中迂回するため、特に夜道は通過に時間が掛かる。
小金沢山山頂の ドウダ ンツツジの新芽 |
小金沢山山頂直下の ミツバ ツツジの蕾 |
小金沢山山頂 9:00頃 | 雁ヶ腹摺山山頂 9:50頃 | |||
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牛奥ノ雁ヶ腹摺山より富士山を望む が富士山は雲の中 9:50頃 |
シロバナヘビイチゴ (白花蛇 苺)バラ科 牛奥ノ雁ヶ腹摺山山頂に咲く |
西尾根に多く見られる登山道を横断 する倒木 10:10頃 山頂から20分 程下った所。 回避に藪の中を迂回 するため 通過に時間が掛かる。 |
上日川ダム(大菩薩湖) 10:20頃 |
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色鮮やかなミツバツツジ(三葉躑躅) ツツジ科 |
同左西尾根中腹(標高1650m位の 所)に咲く |
日川林道に交差する西尾根登山 口 11:10頃 入口を示す 案内標示は何処にもない(木の階段 が目印) 林道から見える。 |
登山口に咲くタチツボスミレ(立壷菫) スミレ科 |
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行程: 日川林道登山口(2:20発)→牛奥ノ雁ヶ腹摺山(3:50着・6:20発)→小金沢山(7:00着・9:00発)→
牛奥ノ雁ヶ腹摺山(9:50着・10:00発)→日川林道登山口(11:10着)
使用カメラ:・OLYMPUS EP-2 ・FINEPIX F300EXR
5月30日 百蔵山
百蔵山からの富士山撮影には良く訪れるが、その割には恵まれる機会が少ない。昨年5月と前回2月の時も天気が悪く満足な写真を撮ることが出来なかった。最近、大気の状態が不安定で雷雨などにより荒れた天気が続いていたが、当日の天気は大気も安定し晴れ間が広がるという予報が出され、今度こそ素晴らしい富士山に出会えることを願いつつ、百蔵山を訪れることにした。
百蔵山へは、西コースまたは東コースを選択して登ることが出来るが、今回は比較的距離の短い西コースを往復する予定である。
百蔵浄水場から和田美術館前を通り、百蔵山の登山口(西コース)に着いたのは午前2時10分。ここは車5〜6台ほど駐車出来る広いスペースがあり、いつもここを使用させて頂いている。西コースは登山口から山頂まで東コースより距離は短く所要時間も1時間10分程であり、車を利用する登山者には大変便利な入口である。
現在、ここの天気は小雨混じりの霧で視界がやや悪い状況であるが、山頂の天気は登ってみないと分からないというのが実状である。今回は何とか山頂から富士山を望むことが出来ればと願うところである。
2時30分に登山口を出発。濡れるほどの雨ではないため、雨具は付けずに山頂を目差す。登山道は濡れているが百蔵山は訪れる登山者が多いせいか、良く踏まれていて滑ることはない。3時20分、百蔵山の鞍部である葛野部落への分岐点に差し掛かる。ここまで来ると急な登りと決別し、一息つくことができる。ここからは比較的緩い尾根歩きで、20分程歩くと山頂である。
山頂到着は3時40分。雨は止んでいるが、雲が多く富士山の姿を見ることは出来ない。風は殆どなく、急速な天気の回復は難しい状況であるが、日の出まで未だ時間があり、様子を見ることにする。暫くすると辺りは小雨混じりの霧に覆われ、視界は全く無くなるといった状況に変化し、日ノ出時間を過ぎても状況は変わらない。
その様な状況の中、変化があり、5時頃になって霧が晴れだしたのである。しかし、雲が多く富士山の姿は何処にも見当たらない。周辺の山にも雲が掛かり、街も雲海に覆われている状況であるが、雲に動きが見られるため、間もなく富士山が姿を現すことを直感する。直ぐに撮影準備に取り掛かり、スタンバイ状態に入る。 5時半頃になってやっと富士山山頂が頭を覗かせる状態になったが、霞で抜けが悪い。これでは写真にならないと思いながらもシャッターを切る。8時少し前には再び富士山は厚い雲に覆われ、再度姿を現すことはないように思われた。今回も富士山の撮影には恵まれず残念ながら納得できる写真は撮れなかった。
8時40分、山頂を後に花の写真を撮りながら下山する。登山口には9時50分に到着。今日は下山途中に1人の登山者と出会った。
百蔵山へは、西コースまたは東コースを選択して登ることが出来るが、今回は比較的距離の短い西コースを往復する予定である。
百蔵浄水場から和田美術館前を通り、百蔵山の登山口(西コース)に着いたのは午前2時10分。ここは車5〜6台ほど駐車出来る広いスペースがあり、いつもここを使用させて頂いている。西コースは登山口から山頂まで東コースより距離は短く所要時間も1時間10分程であり、車を利用する登山者には大変便利な入口である。
現在、ここの天気は小雨混じりの霧で視界がやや悪い状況であるが、山頂の天気は登ってみないと分からないというのが実状である。今回は何とか山頂から富士山を望むことが出来ればと願うところである。
2時30分に登山口を出発。濡れるほどの雨ではないため、雨具は付けずに山頂を目差す。登山道は濡れているが百蔵山は訪れる登山者が多いせいか、良く踏まれていて滑ることはない。3時20分、百蔵山の鞍部である葛野部落への分岐点に差し掛かる。ここまで来ると急な登りと決別し、一息つくことができる。ここからは比較的緩い尾根歩きで、20分程歩くと山頂である。
山頂到着は3時40分。雨は止んでいるが、雲が多く富士山の姿を見ることは出来ない。風は殆どなく、急速な天気の回復は難しい状況であるが、日の出まで未だ時間があり、様子を見ることにする。暫くすると辺りは小雨混じりの霧に覆われ、視界は全く無くなるといった状況に変化し、日ノ出時間を過ぎても状況は変わらない。
その様な状況の中、変化があり、5時頃になって霧が晴れだしたのである。しかし、雲が多く富士山の姿は何処にも見当たらない。周辺の山にも雲が掛かり、街も雲海に覆われている状況であるが、雲に動きが見られるため、間もなく富士山が姿を現すことを直感する。直ぐに撮影準備に取り掛かり、スタンバイ状態に入る。 5時半頃になってやっと富士山山頂が頭を覗かせる状態になったが、霞で抜けが悪い。これでは写真にならないと思いながらもシャッターを切る。8時少し前には再び富士山は厚い雲に覆われ、再度姿を現すことはないように思われた。今回も富士山の撮影には恵まれず残念ながら納得できる写真は撮れなかった。
8時40分、山頂を後に花の写真を撮りながら下山する。登山口には9時50分に到着。今日は下山途中に1人の登山者と出会った。
今日の富士山
雲が多く霞で抜けが悪い 5:20頃 | 一時晴れ間は広がったが相変わらず 霞んでいる 6:30頃 |
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花の開花状況
小金沢山山頂の ドウダ ンツツジの新芽 |
小金沢山山頂直下の ミツバ ツツジの蕾 |
小金沢山山頂 9:00頃 | 雁ヶ腹摺山山頂 9:50頃 | |||
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小金沢山山頂の ドウダ ンツツジの新芽 |
小金沢山山頂直下の ミツバ ツツジの蕾 |
小金沢山山頂 9:00頃 | 雁ヶ腹摺山山頂 9:50頃 | |||
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小金沢山山頂の ドウダ ンツツジの新芽 |
小金沢山山頂直下の ミツバ ツツジの蕾 |
小金沢山山頂 9:00頃 | 雁ヶ腹摺山山頂 9:50頃 | |||
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使用カメラ:・OLYMPUS EP-2 ・FINEPIX F300EXR