2012年撮影紀行 NO8
5月18日 高畑山・倉岳山・九鬼山
昨晩は大気が不安定で雷や大雨が降り荒れ模様の天気となった。日の出前に山頂に立とうとすると、荒れた天気が未だ続いている可能性があり、訪れるのをためらったが、この様な状況の時にこそ、富士山の滅多に見られない情景に出会えるチャンスである。意を決し自宅を深夜に出掛けることにした。
今回は最初に高畑山を訪れ、日の出狙いの撮影をし、その後、倉岳山で新緑を前景に五月富士を撮影する予定である。そして、下山後、九鬼まで車で移動し、九鬼山山頂(富士見平)で撮影を続ける予定である。
午前2時40分、秋山無生野の登山口に到着。霧が立ち込め弱い雨が降っているが風は殆どなくやや蒸し暑い感じである。防雨対策を施し3時10分、高畑山に向かい出発する。
暫く穴路沢を行くが水量は多く、沢の中は石や岩がゴロゴロしていて滑り易く転倒したら大変なことになる。沢の中は慎重に通過し、沢沿いの登山道に入る。暫く緩斜面の登山道を行くが、この辺一帯は杉や檜が植林され、特に杉の枝があちこちに散乱し、足に絡みつき歩きにくい。沢音が遠ざかるとやがて尾根道に入り、つづら折りの登山道を登り切ると、穴路峠に到着する。ここは風が通り抜け、汗で濡れた身体を気分爽快にしてくれる。峠に着いても相変わらず霧で視界が悪い。雨は小降りになったように感じるが、止む気配はない。 穴路峠は西に高畑山、東に倉岳山、北に猿橋への分岐点となっている。ここから高畑山へは天神山を越えて稜線歩きとなるが、アップダウンがあり、山頂直下の登りは岩や石のゴロゴロした急斜面で僅かな距離であるが結構キツイ登りである。
高畑山山頂には4時30分に到着。既に日ノ出時間帯であるが、日差しがないため暗い感じがする。雨と霧で視界は全くないが、時折、強風が吹き抜け、天気が回復する兆しを伺わせる。暫くすると天空の雲の動きが活発になり、雲の合間から一瞬青空が覗く。慌てて撮影準備に入るが、雨の中の準備は効率が悪く時間が掛かる。やがて、4時50分を過ぎた頃に富士山が一瞬姿を現す。空かさずシャッターを切るが山頂には雲が掛かり、更に抜けは悪く撮影条件はあまり良くない。
天気は落ち着かず、僅かな時間にまた視界がなくなる。この様な状況を何度か繰り返すが、なかなか回復には至らず、撮影を打ち切ることにする。
7時30分、高畑山を後に倉岳山に向かう。この頃には雨は止み時折日差しがあり天気は快方に向かっているように思える。
穴路峠までは天神山への登りが多少あるものの殆ど下りで楽に行き着くが、これより倉岳山へは3箇所ほど急な登りがあり、高畑山へ登るよりもハードな労力を強いられる。
8時30分、倉岳山山頂に到着。山頂は日差しに包まれ、風もなく春の穏やかさに覆われているが、残念ながら富士山には雲が掛かり見ることは出来ない。一方、北方面は雲が多いながらも、うっすらと山並みを見ることが出来るが、時折、霧が立ち込め視界がなくなることがある。未だ大気は安定していないようである。暫く待機するが、富士山頂に掛かった雲は外れそうもなく、撮影を諦め、9時30分下山を始める。
秋山無生野の登山口には10時25分に到着。天気は徐々に安定し、日差しも強く気温が上昇。急に暑さを感じるようになってきた。
九鬼山の麓に車を止めたのは11時10分。既に1台車が止められていたが、暫くすると年配の夫婦が戻ってきた。富士山は見えましたかと尋ねると、山頂まで行かなかったという返事だった。
強い日差しを受け急に気温が上昇したため、もしかして熱中症を案じ、山頂を断念したのかも知れないなどと勝手な想像をする。日差しの強い時間帯に山に登るのは久々で、この暑さは他人事ではないのかも知れない。
今回も愛宕神社コースを登り、杉山新道を下山する予定である。日中の時間帯に富士山の撮影は条件が揃わず難しい面はあるが、富士山が姿を見せてくれなければどうにもならない。
11時30分、登山口を出発。池ノ山への分岐点までは緩い登りで足慣らしには丁度良いが、早朝から歩いているためか、足が重く、暑さのせいもあり少し体力不足気味である。分岐点を過ぎ、暫くすると檜林を縫うような急斜面の登りに入るが、ここは頑張りどころである。幸いにも林の中は直射を受けず思ったよりも暑くない。この急斜面の途中で10人ぐらいの男女登山者グループと出会う。皆さん中高齢者のようであるが、この急斜面を元気に下っているのには驚きである。
途中、展望の良い天狗岩に寄り、富士山の様子を伺うが、山頂には雲が掛かり抜けも悪く、この様な状況では富士山撮影に意欲が湧かない。天狗岩の直ぐ脇にはヤマツツジが満開を迎え、これをレイアウトすれば良い画面構成になると思われるが、富士山がこれではどうにもならない。
コースに戻り、急斜面を更に登り、息も絶え絶え富士見平に12時55分に到着する。富士山山頂は相変わらず厚い雲に覆われ、この雲が取れることは無いと思われるため今日は撮影を諦める。富士見平から山頂までは150m程の距離で簡単に山頂を踏むことができる。山頂からは檜林がブラインドーとなり富士山を望むことが出来ないが、反対側の北方面は視界が開け近隣の山並みが良く展望できる。この時間になって天気は落ち着いたようで、雲は多いものの晴れ間が広がりこの季節に相応しい日和になったようである。
13時30分、山頂を後に下山を始める。杉山新道は全般に傾斜は緩く下山には向いている。途中の弥生峠で1号路、2号路に分岐するが、今回はみゆき尾根を下る2号路に分け入る。以前、積雪時に下山したことがあるが、2号路は倒木が多く殆ど利用された形跡がない。このため登山道も不明瞭で歩きにくい。2号路は1号路の沢コース歩くのに対し尾根を歩くコースでやや遠回りとなるが、“あばら沢”の出合で1号路と合流する。不明瞭な登山道であるが、とにかく尾根を下れば“あばら沢”の出合で合流するので迷う心配はない。このコースで先ず人と出会うことはないと思われる。静かで人の手が殆ど入っていない自然一杯のコースである。
14時55分、登山口に到着する。愛宕神社コースの登りはキツかったが、下山の杉山新道2号路コースは楽に下りてくることが出来た。
富士山撮影は結局、高畑山のみで行ったことになり、それ以外では条件に恵まれず諦めたが、大気不安定な中、高畑山では珍しい場面はあったものの、写真としては物足りなさを感じた。
今回は最初に高畑山を訪れ、日の出狙いの撮影をし、その後、倉岳山で新緑を前景に五月富士を撮影する予定である。そして、下山後、九鬼まで車で移動し、九鬼山山頂(富士見平)で撮影を続ける予定である。
午前2時40分、秋山無生野の登山口に到着。霧が立ち込め弱い雨が降っているが風は殆どなくやや蒸し暑い感じである。防雨対策を施し3時10分、高畑山に向かい出発する。
暫く穴路沢を行くが水量は多く、沢の中は石や岩がゴロゴロしていて滑り易く転倒したら大変なことになる。沢の中は慎重に通過し、沢沿いの登山道に入る。暫く緩斜面の登山道を行くが、この辺一帯は杉や檜が植林され、特に杉の枝があちこちに散乱し、足に絡みつき歩きにくい。沢音が遠ざかるとやがて尾根道に入り、つづら折りの登山道を登り切ると、穴路峠に到着する。ここは風が通り抜け、汗で濡れた身体を気分爽快にしてくれる。峠に着いても相変わらず霧で視界が悪い。雨は小降りになったように感じるが、止む気配はない。 穴路峠は西に高畑山、東に倉岳山、北に猿橋への分岐点となっている。ここから高畑山へは天神山を越えて稜線歩きとなるが、アップダウンがあり、山頂直下の登りは岩や石のゴロゴロした急斜面で僅かな距離であるが結構キツイ登りである。
高畑山山頂には4時30分に到着。既に日ノ出時間帯であるが、日差しがないため暗い感じがする。雨と霧で視界は全くないが、時折、強風が吹き抜け、天気が回復する兆しを伺わせる。暫くすると天空の雲の動きが活発になり、雲の合間から一瞬青空が覗く。慌てて撮影準備に入るが、雨の中の準備は効率が悪く時間が掛かる。やがて、4時50分を過ぎた頃に富士山が一瞬姿を現す。空かさずシャッターを切るが山頂には雲が掛かり、更に抜けは悪く撮影条件はあまり良くない。
天気は落ち着かず、僅かな時間にまた視界がなくなる。この様な状況を何度か繰り返すが、なかなか回復には至らず、撮影を打ち切ることにする。
7時30分、高畑山を後に倉岳山に向かう。この頃には雨は止み時折日差しがあり天気は快方に向かっているように思える。
穴路峠までは天神山への登りが多少あるものの殆ど下りで楽に行き着くが、これより倉岳山へは3箇所ほど急な登りがあり、高畑山へ登るよりもハードな労力を強いられる。
8時30分、倉岳山山頂に到着。山頂は日差しに包まれ、風もなく春の穏やかさに覆われているが、残念ながら富士山には雲が掛かり見ることは出来ない。一方、北方面は雲が多いながらも、うっすらと山並みを見ることが出来るが、時折、霧が立ち込め視界がなくなることがある。未だ大気は安定していないようである。暫く待機するが、富士山頂に掛かった雲は外れそうもなく、撮影を諦め、9時30分下山を始める。
秋山無生野の登山口には10時25分に到着。天気は徐々に安定し、日差しも強く気温が上昇。急に暑さを感じるようになってきた。
九鬼山の麓に車を止めたのは11時10分。既に1台車が止められていたが、暫くすると年配の夫婦が戻ってきた。富士山は見えましたかと尋ねると、山頂まで行かなかったという返事だった。
強い日差しを受け急に気温が上昇したため、もしかして熱中症を案じ、山頂を断念したのかも知れないなどと勝手な想像をする。日差しの強い時間帯に山に登るのは久々で、この暑さは他人事ではないのかも知れない。
今回も愛宕神社コースを登り、杉山新道を下山する予定である。日中の時間帯に富士山の撮影は条件が揃わず難しい面はあるが、富士山が姿を見せてくれなければどうにもならない。
11時30分、登山口を出発。池ノ山への分岐点までは緩い登りで足慣らしには丁度良いが、早朝から歩いているためか、足が重く、暑さのせいもあり少し体力不足気味である。分岐点を過ぎ、暫くすると檜林を縫うような急斜面の登りに入るが、ここは頑張りどころである。幸いにも林の中は直射を受けず思ったよりも暑くない。この急斜面の途中で10人ぐらいの男女登山者グループと出会う。皆さん中高齢者のようであるが、この急斜面を元気に下っているのには驚きである。
途中、展望の良い天狗岩に寄り、富士山の様子を伺うが、山頂には雲が掛かり抜けも悪く、この様な状況では富士山撮影に意欲が湧かない。天狗岩の直ぐ脇にはヤマツツジが満開を迎え、これをレイアウトすれば良い画面構成になると思われるが、富士山がこれではどうにもならない。
コースに戻り、急斜面を更に登り、息も絶え絶え富士見平に12時55分に到着する。富士山山頂は相変わらず厚い雲に覆われ、この雲が取れることは無いと思われるため今日は撮影を諦める。富士見平から山頂までは150m程の距離で簡単に山頂を踏むことができる。山頂からは檜林がブラインドーとなり富士山を望むことが出来ないが、反対側の北方面は視界が開け近隣の山並みが良く展望できる。この時間になって天気は落ち着いたようで、雲は多いものの晴れ間が広がりこの季節に相応しい日和になったようである。
13時30分、山頂を後に下山を始める。杉山新道は全般に傾斜は緩く下山には向いている。途中の弥生峠で1号路、2号路に分岐するが、今回はみゆき尾根を下る2号路に分け入る。以前、積雪時に下山したことがあるが、2号路は倒木が多く殆ど利用された形跡がない。このため登山道も不明瞭で歩きにくい。2号路は1号路の沢コース歩くのに対し尾根を歩くコースでやや遠回りとなるが、“あばら沢”の出合で1号路と合流する。不明瞭な登山道であるが、とにかく尾根を下れば“あばら沢”の出合で合流するので迷う心配はない。このコースで先ず人と出会うことはないと思われる。静かで人の手が殆ど入っていない自然一杯のコースである。
14時55分、登山口に到着する。愛宕神社コースの登りはキツかったが、下山の杉山新道2号路コースは楽に下りてくることが出来た。
富士山撮影は結局、高畑山のみで行ったことになり、それ以外では条件に恵まれず諦めたが、大気不安定な中、高畑山では珍しい場面はあったものの、写真としては物足りなさを感じた。
今日の富士山
高畑山からの富士山(大気が不安定で視界がなくなったり、急に開けたり目まぐるしい中、一瞬を狙って撮影する)
霧が晴れた瞬間 5:45頃 | 雲が異様に湧きだした瞬間 6:35頃 | |||||
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登山道と花の開花状況
高畑山・倉岳山へ入るコースで秋山無小野を起点とする登山者は登山道の踏み跡を見ても少ないよである。特に穴路峠までは杉の枝が登山道の上にも散乱し、滑ったりに足に絡みついたりして歩きにくい。稜線に出ると他のコースからの登山者の通過があり歩きやすい。また、登山口は少し東側となるが立野峠を通り山頂へ向かうコースの方が利用する登山者は多い。いずれも車以外の場合はバスやタクシーを登山口近くまで利用することになるため交通の便はあまり良くない。
一方、北側の大月市からは鳥沢駅や梁川駅から直接登る交通の便の良いコースもあるが、アプローチが長く所要時間も多く掛かるなどの不利な面がある。
九鬼山へは車の場合、杉山新道コースの登山口に2台ほど置けるスペースがあり各コースを利用し登ることが出来る。電車の場合は禾生駅からコースに入るのが便利である。
登りは傾斜の急な愛宕神社コースを利用し、下山は傾斜の緩い杉山新道コースを利用するのがお奨めである。一般に逆のように思われるが、下山時に膝を傷めないようなるべく傾斜の緩いコースを選ぶのが常套手段といっても良い。
花の開花はタチツボスミレヤ、チゴユリ、ヤマツツジなどが山頂や登山道全般に見られる。今回十二景の山で初めて見た花であるが、九鬼山の杉山新道コース2号路(みゆき尾根)を下山中にエビネを見付け、ひっそりとした山の中に背筋をピンと伸ばして咲いている姿は感動ものである。2号路は殆ど利用されていない状況であるが、何か新しい発見があるようで、このコースを利用するのも良いと思われる。
一方、北側の大月市からは鳥沢駅や梁川駅から直接登る交通の便の良いコースもあるが、アプローチが長く所要時間も多く掛かるなどの不利な面がある。
九鬼山へは車の場合、杉山新道コースの登山口に2台ほど置けるスペースがあり各コースを利用し登ることが出来る。電車の場合は禾生駅からコースに入るのが便利である。
登りは傾斜の急な愛宕神社コースを利用し、下山は傾斜の緩い杉山新道コースを利用するのがお奨めである。一般に逆のように思われるが、下山時に膝を傷めないようなるべく傾斜の緩いコースを選ぶのが常套手段といっても良い。
花の開花はタチツボスミレヤ、チゴユリ、ヤマツツジなどが山頂や登山道全般に見られる。今回十二景の山で初めて見た花であるが、九鬼山の杉山新道コース2号路(みゆき尾根)を下山中にエビネを見付け、ひっそりとした山の中に背筋をピンと伸ばして咲いている姿は感動ものである。2号路は殆ど利用されていない状況であるが、何か新しい発見があるようで、このコースを利用するのも良いと思われる。
高畑山山頂 6:30頃 | クサイチゴ(草苺) バラ 科 7:05頃 |
タチツボスミレ(立壷菫) ス ミレ科 7:10頃 雨にも負け ず 咲いている姿は健 気 |
チゴユリ(稚児百合) 7:10頃 | |||
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高畑山山頂直下の岩や石のゴロゴ ロした急斜面 7:45頃 |
倉岳山の山容 (天神山 付近より) 8:00頃 |
天神山山頂 8:00頃 | 穴路峠 8:05頃 | |||
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ヤマツツジ(山躑躅) ツ ツジ科 8:05頃 穴路峠〜 倉岳山間に咲く |
倉岳山山頂 8:30頃 | タチツボスミレ(立壷菫) スミ レ科 8:40頃 倉岳山山頂 に咲く |
ミツバツチグリ (三葉土 栗) 9:10頃 倉岳山山頂 に咲く |
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マムシグサ(蝮草) サト イモ科 9:25頃 倉岳山山頂に 咲く |
杉林に切られた登山道 10:05頃 | キランソウ(金瘡小草)シソ科 別名: 地獄の釜の蓋 10:10頃 |
ヤマシャクヤク(山芍薬) ボタン 科 10:10頃 |
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以下、九鬼山での写真
愛宕神社鳥居(この前を通り登山道 に入る) 11:30頃 |
ダイコンソウ(大根草) バラ 科 11:50頃 |
キンラン(金蘭) ラン科 12: 05頃 |
池ノ山コース分岐 12:10頃 | |||
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檜林の急斜面に入る 12:20 頃 急坂登山道と新登山道に 分かれる |
イカリソウ(碇草)メギ科 12:30 頃 |
チゴユリ(稚児百合) ユリ科 12:40 頃 |
天狗岩からの展望(富士山の姿が見 えない) 12:40頃 |
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ミツバウツギ(三葉空木) ミツ バウツギ科 12:45頃 |
富士見平 12:55頃 | 九鬼山山頂(山頂から富士山は見え ない) 13:05頃 |
ヒトリシズカ(1人静) センリョ ウ科 13:50頃 |
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ヤマブキ(山吹) バラ科 13:50 頃 |
弥生峠(1号路2号路分岐) 14:05頃 |
杉山新道2号路は倒木が多く踏み跡 が殆どない 14:15頃 |
エビネ(海老根) ラン科 14:20頃 当山では始め て見掛ける |
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ヤマツツジ(山躑躅)ツツジ科 2号路 の所々に咲く14:30頃 |
あばら沢出合(水量は多い) 14: 50頃 |
杉山新道(登山口近く)杉が多く植林 されている 14:50頃 |
杉山新道登山口 15:00頃 | |||
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行程:秋山無生野登山口(午前3:10発)→穴路峠(3:50)→高畑山山頂(4:30着・7:30発)→穴路峠(8:00)
→倉岳山山頂(8:30着・9:30発)→穴路峠(9:50)→登山口(10:25着・10:35発)→九鬼へ車移動
→九鬼山登山口(11:10着・11:30発)→池ノ山への分岐(12:05)→天狗岩(12:35)→富士見平(12:55)
→九鬼山山頂(13:00)→弥生峠1号路号路分岐(14:05)→あばら沢出合(14:50)→登山口(15:00着)
使用カメラ:OLYMPUS E-P2 ・FINEPIX F300EXR
5月11日 奈良倉山
奈良倉山には昨年も同時期に訪れているが、春霞が立ち、満足な富士山を撮ることが出来なかった。この時期は夜明け前から霞に覆われることが多く、富士山の撮影に恵まれることの少ない季節でもある。今回はこの時期に相応しい情景を撮ることが出来ればと、条件に恵まれることを願いつつ奈良倉山を訪れることにした。
午前3時15分、松姫峠の駐車場に到着。自宅から青梅街道経由で1時間45分の所要時間であったが、途中、前をトラックがゆっくり走っていたため、いつもより余計に時間が掛かった。車の外に降り立つと風が強く、春にしては気温が下がっているようで寒さを感じる。西の空には宵月が煌々と輝き、今日は晴天であることが伺える。
今回の撮影予定は昨年同様、林道南側の撮影地点で日の出の時間帯を狙って朝焼ける富士山を撮影。その後、山頂経由で、西側の林道に降り、新緑包まれる山々を前景に再び富士山を撮影する予定である。
奈良倉山は大月市と小菅村の市村境にあり、小金沢山のほぼ真東に位置し、十二景の山では富士山までの距離が45.5kmと最も遠い山である。奈良倉山からの展望は、前景に比較的近接した山々が連なり、その頭となる西側の大峰(標高1421m)から稜線が東側に吊り尾根状に下降しながら延び、その遙か遠方に富士山全容が聳え立つ遠近感のある景観が得られる。これは奈良倉山が富士山から遠い位置に存在するための特徴と云える。
3時30分、撮影地点に向かい出発する。高低差の少ない林道を歩き撮影地点には4時05分に到着。気温は4℃、風が強く防寒着を取り出し寒さを凌ぐ。この撮影地点は山頂から南に下った林道に位置し、法面を3m程上がった所で足場はあまり良くないが、前面は大きく開け、富士山の撮影には絶好のポイントである。この時間になると周辺は既に明るく東の空は紅色に染まっている。一方、南西側には富士山が望めるが、霞に覆われ輪郭のハッキリしない姿が目に入る。霞の発生は、大気中の水滴や、塵、黄砂といったものが空気中に混ざり視界を妨げる現象であるが、特に春先に多く富士山の撮影には不適である。
今日の日ノ出時間は4時39分。朝焼けの富士山が目前に広がるが、またもや、霞の影響で撮影条件は良くない。取りあえずシャッターを切るが、昨年と同じような状況で、写真にならない可能性がある。
5時30分、ここでの撮影を終了し、山頂に向かう。一時、急斜面を登るが10分程で山頂に到着する。山頂からは、富士山の展望は利かないが、50m程南に下った富士山展望所から展望することができる。但し、ここからの富士山撮影は標準系レンズでは前面の杉の木が写り込むため撮影がしづらい。
6時05分、山頂を後に林道西側の撮影地点に向かう。山頂から10分程でこの地点に到着する。富士山の抜けが少しずつ良くなってきたような気がするが時既に遅しといった感じである。徐々に青空が広がり、春の陽光に包まれのどかな雰囲気が広がる。
一頻り撮影を終え7時25分、松姫峠に向かい下山を始める。林道途中から新緑の綺麗な山道コースに入り、山野の花を撮りながら、松姫峠の駐車場に8時30分に到着する。駐車場には自分の車を含め5台駐車されていたが、車の主は登山者でなく山菜採りの人達でした。
今日も富士山撮影に恵まれなかった感はあるが、1年中で撮影の一番難しい時期かも知れない。自然相手のため思うように行かないのが常で、次の機会に期待したい。
午前3時15分、松姫峠の駐車場に到着。自宅から青梅街道経由で1時間45分の所要時間であったが、途中、前をトラックがゆっくり走っていたため、いつもより余計に時間が掛かった。車の外に降り立つと風が強く、春にしては気温が下がっているようで寒さを感じる。西の空には宵月が煌々と輝き、今日は晴天であることが伺える。
今回の撮影予定は昨年同様、林道南側の撮影地点で日の出の時間帯を狙って朝焼ける富士山を撮影。その後、山頂経由で、西側の林道に降り、新緑包まれる山々を前景に再び富士山を撮影する予定である。
奈良倉山は大月市と小菅村の市村境にあり、小金沢山のほぼ真東に位置し、十二景の山では富士山までの距離が45.5kmと最も遠い山である。奈良倉山からの展望は、前景に比較的近接した山々が連なり、その頭となる西側の大峰(標高1421m)から稜線が東側に吊り尾根状に下降しながら延び、その遙か遠方に富士山全容が聳え立つ遠近感のある景観が得られる。これは奈良倉山が富士山から遠い位置に存在するための特徴と云える。
3時30分、撮影地点に向かい出発する。高低差の少ない林道を歩き撮影地点には4時05分に到着。気温は4℃、風が強く防寒着を取り出し寒さを凌ぐ。この撮影地点は山頂から南に下った林道に位置し、法面を3m程上がった所で足場はあまり良くないが、前面は大きく開け、富士山の撮影には絶好のポイントである。この時間になると周辺は既に明るく東の空は紅色に染まっている。一方、南西側には富士山が望めるが、霞に覆われ輪郭のハッキリしない姿が目に入る。霞の発生は、大気中の水滴や、塵、黄砂といったものが空気中に混ざり視界を妨げる現象であるが、特に春先に多く富士山の撮影には不適である。
今日の日ノ出時間は4時39分。朝焼けの富士山が目前に広がるが、またもや、霞の影響で撮影条件は良くない。取りあえずシャッターを切るが、昨年と同じような状況で、写真にならない可能性がある。
5時30分、ここでの撮影を終了し、山頂に向かう。一時、急斜面を登るが10分程で山頂に到着する。山頂からは、富士山の展望は利かないが、50m程南に下った富士山展望所から展望することができる。但し、ここからの富士山撮影は標準系レンズでは前面の杉の木が写り込むため撮影がしづらい。
6時05分、山頂を後に林道西側の撮影地点に向かう。山頂から10分程でこの地点に到着する。富士山の抜けが少しずつ良くなってきたような気がするが時既に遅しといった感じである。徐々に青空が広がり、春の陽光に包まれのどかな雰囲気が広がる。
一頻り撮影を終え7時25分、松姫峠に向かい下山を始める。林道途中から新緑の綺麗な山道コースに入り、山野の花を撮りながら、松姫峠の駐車場に8時30分に到着する。駐車場には自分の車を含め5台駐車されていたが、車の主は登山者でなく山菜採りの人達でした。
今日も富士山撮影に恵まれなかった感はあるが、1年中で撮影の一番難しい時期かも知れない。自然相手のため思うように行かないのが常で、次の機会に期待したい。
今日の富士山
日の出直後の富士山(林道南側より) 4:50頃 日の出 前から霞が立ち、朝焼けは したものの 色合いが不自然 |
霞が少し取れてきた(林道西側より) 7:00頃 |
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西側の展望

登山道と花の開花状況
山頂へは松姫峠から山道コースと林道コースが選択できる。どちらも所要時間は40分程で高低がなく楽に山頂を踏むことが出来る。往復する場合は両コースを味わうのも良い。この季節の山道コースは新緑が目映いほどで、お奨めである。また、林道コースは道幅も広く歩き易い。特に西側は視界が広く、雁ヶ腹摺山や富士山を眺めながら歩くことが出来る開放的なコースである。
山野の花は最盛期を迎えているようで、スミレやモミジイチゴノ花、ミツバツツジなど全般に見られる。新緑の中に咲くミツバツツジは鮮やかで印象的である。
山野の花は最盛期を迎えているようで、スミレやモミジイチゴノ花、ミツバツツジなど全般に見られる。新緑の中に咲くミツバツツジは鮮やかで印象的である。
以下写真は下山時に撮影したもので時間を追って並べてある
コスミレ(小菫)スミレ科 5:30 頃 南側林道取付点に咲く(右の 写真位置) |
南側林道取付点 (山頂へ の山道) 5:35頃 |
奈良倉山山頂 5:40頃 | 富士山展望所より望む 5:45頃 | |||
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ヤマザクラ(山桜)バラ科 5: 50頃 山頂近くの富士山展望所 に咲 く |
モミジイチゴ(紅葉苺) バラ 科 6:00頃 モミジイチゴの花は 下向きに咲く |
タチツボスミレ(立壷菫) スミレ 科 6:05頃 林道、山道 全般に咲く |
山頂より林道西側へ 下る 山道 6:10頃 |
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ツボスミレ(壷菫)スミレ科 6:15 頃 山道中間点に咲く |
ミツバツチクリ(三ツ葉土栗) バラ 科 7:40頃 山道中間 点に咲く(ヘビイチ ゴの花に良く 似る) |
林道と山道の分岐点 7:50頃 |
ナガバノスミレサイシン(長葉菫細辛) スミレ科 8:00頃山道中間点に 咲く |
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ミツバツツジ(三ツ葉躑躅) ツ ツジ科 8:10頃 山道・林道 全般に咲く |
新緑萌える山道 8:20頃 | 林道への取付点 8:25頃 | 松姫峠の駐車場(自分の車 を含 め5台駐車されている) 8:30頃 車の主は山菜採り の人達 |
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行程:松姫峠(午前3:30発)→林道南側撮影地点(4:05〜5:30)→山頂(5:40〜6:00)
→西側林道撮影地点(6:20〜7:20)→山道際花の撮影→松姫峠(8:30着)
使用カメラ:OLYMPUS E-P2 FINEPIX F300EXR