2012年撮影紀行 NO6
4月12日 岩殿山・お伊勢山
桜や富士山は日本人の心の原点と言われるが、桜の咲く時期になると心は明るく浮き立ち、自然の恵みを得ていることが実感できる。そして、富士山に華を添える桜、この様な情景に感動しない人は居ない。まさにこの心は、日本人の証を裏付けるものといっても良い。
今回は主に富士山と桜のカットをカメラに収めようと岩殿山を訪れることにした。今年は桜の開花が全般的に遅れているが、ここのところ暖かい日が続き開花が急速に進み、いよいよ年1回の撮影チャンスが巡ってきたという感じである。
今回の撮影は夜明け前に山頂に立ち朝日に焼ける富士山を撮影し、光が充分回った頃に、中腹に移動し、桜を前面に配置した富士山を撮影する予定である。
岩殿山の駐車場に車を止め、40分程の所要時間を経て午前4時40分山頂に到着。天空は既に明るみを帯び、富士山の黒いシルエット姿が確認できる。時折霧が立ち込め視界がなくなる状況が展開されているが、暫くすると霧は晴れ、眼下には大月市内が全面雲海に覆われている光景が目に入る。そして、雲海の所々には街の灯りが透けて青白い輝きを放っている。この幻想的な光景は暫く展開される。雲の動きも活発で雲海自体に大きな“うねり”があり、巨大な生き物がすぐそこに居るような感じを受ける。
雲の動きを写真に表現できればと思い、しばしバルブ撮影に専念するが3枚ほど撮影した所で周辺が明るくなり、バルブ撮影を打ち切る。
今日の日の出は5時12分、この時間に近づくに連れ天空は色を帯び、今日の幕開けが始まる。朝焼ける富士山が見られればラッキーであるが、そんな願いを込め撮影準備に入る。日の出時間を過ぎても東の雲が日の出を遮っているようで、なかなか富士山に朝日が差し込まない。待つこと15分、やっと光が入るが、時間が遅れたため残念ながら焼け方は不足した。しかし、雲海上の富士山はたっぷりの白雪を纏い、神々しい富士山の姿が心の奥に響く。この感動をしっかりカメラに収めようと、シャッターを切る指に力が入る。今日の富士山は春霞の立つこの時期にしては抜けが良く、久々に素晴らしい富士山に出会えたような気がする。
6時半、山頂を後に中腹に移動する。この付近の桜はやっと開花した程度で撮影には未だ早く、山麓の丸山公園まで下ることにする。丸山公園の桜も満開に至らず、抜けの良い富士山に対し役不足であるが、前景に桜を配しシャッターを切る。
今回は主に富士山と桜のカットをカメラに収めようと岩殿山を訪れることにした。今年は桜の開花が全般的に遅れているが、ここのところ暖かい日が続き開花が急速に進み、いよいよ年1回の撮影チャンスが巡ってきたという感じである。
今回の撮影は夜明け前に山頂に立ち朝日に焼ける富士山を撮影し、光が充分回った頃に、中腹に移動し、桜を前面に配置した富士山を撮影する予定である。
岩殿山の駐車場に車を止め、40分程の所要時間を経て午前4時40分山頂に到着。天空は既に明るみを帯び、富士山の黒いシルエット姿が確認できる。時折霧が立ち込め視界がなくなる状況が展開されているが、暫くすると霧は晴れ、眼下には大月市内が全面雲海に覆われている光景が目に入る。そして、雲海の所々には街の灯りが透けて青白い輝きを放っている。この幻想的な光景は暫く展開される。雲の動きも活発で雲海自体に大きな“うねり”があり、巨大な生き物がすぐそこに居るような感じを受ける。
雲の動きを写真に表現できればと思い、しばしバルブ撮影に専念するが3枚ほど撮影した所で周辺が明るくなり、バルブ撮影を打ち切る。
今日の日の出は5時12分、この時間に近づくに連れ天空は色を帯び、今日の幕開けが始まる。朝焼ける富士山が見られればラッキーであるが、そんな願いを込め撮影準備に入る。日の出時間を過ぎても東の雲が日の出を遮っているようで、なかなか富士山に朝日が差し込まない。待つこと15分、やっと光が入るが、時間が遅れたため残念ながら焼け方は不足した。しかし、雲海上の富士山はたっぷりの白雪を纏い、神々しい富士山の姿が心の奥に響く。この感動をしっかりカメラに収めようと、シャッターを切る指に力が入る。今日の富士山は春霞の立つこの時期にしては抜けが良く、久々に素晴らしい富士山に出会えたような気がする。
6時半、山頂を後に中腹に移動する。この付近の桜はやっと開花した程度で撮影には未だ早く、山麓の丸山公園まで下ることにする。丸山公園の桜も満開に至らず、抜けの良い富士山に対し役不足であるが、前景に桜を配しシャッターを切る。
今日の富士山
山頂より(夜明け前の 富 士山) 4:50頃 街の灯りが 雲海の下に青白 く透けて見え る |
山頂より(日の出時間を暫く過ぎ て) 5:35頃 日ノ出時間 から暫く経って光りが入ったため朝焼 けは不足 |
山頂より(上下の雲の間に) 5:55頃 |
丸山公園より(桜と富士山) 7:45頃 | |||
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パノラマ写真
岩殿山より 西〜北西方面展望 6:35頃 | ||||||
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花の開花状況
山頂の桜は蕾で未開花。中腹の桜は開花が始まった所である。山麓の丸山公園が5分〜6分咲きで、全般に平年より一週間から10日遅れている状況である。
山頂付近にはカタクリの花が見られる。群生はしていないが所々に点在している。また、タチツボスミレが登山道際全般に見られる。
山頂付近にはカタクリの花が見られる。群生はしていないが所々に点在している。また、タチツボスミレが登山道際全般に見られる。
カタクリの花(ユリ科)山頂 付近 に咲く 6:10頃 雨上がりで萎 れているが 時間が経つと開いてくる |
山頂の様子 6:15頃 | 山頂の桜(未だ蕾で開花は してい ない) 6:15頃 |
同左 | |||
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タチツボスミレ(スミレ科)登山道際全 般に咲く 6:45頃 |
同左 | 中腹の桜(やっと開花した程 度) 6:55頃 |
中腹の桜と富士山 6:55頃 | |||
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山頂より(上下の雲の間に) 5:55 頃 |
丸山公園より(桜と富士山) 7:45頃 | |||||
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使用カメラ: ・OLYMPUSEP2 ・FINEPIX F300EXR
3月30日 御前山
御前山は昨年7月に始めて訪れたが、山頂は岩場で足場はあまり良いとはいえない。しかし、富士山の展望は良く、奥行きのある素晴らしい景観が得られ富士山撮影の絶好の地と云える。昨年訪れた時は初めてのことで登山道や危険箇所などの状況が不明だったため、明るくなってから出発したが、今回は朝焼ける富士山を狙い、日の出前に山頂を踏むことにした。
上野原ICで高速を降り、国道20号を大月市内に向かう。途中、大月バイパスには入らず信号を右折し旧道に入る。信号から200m程走ると右側にデイリーヤマザキがあり、この少し手前の細い道を左折する。この道路は大月バイパスを跨道橋で越えるが、道なりに1km程進入すると御前山への登山口に到着する。ここは車2台ほど置けるスペースがあり、正面には厄王院の朱く塗装された鳥居がある(最近建て換えられたようで未だ塗装の臭いが残っている)。山頂へはこの鳥居を潜って向かうことになるが、昨年始めて訪れた時は登山口が分からず探した経緯がある。
今日は晴の予報が出されているが、天空を望むと雲が多く山頂で富士山の姿を見ることができるかどうか微妙な空模様である。
午前3時20分、山頂へ向かい出発する。風はそれ程強くはないが、風音はそれ以上に大きく感じる。気温は高めで僅かに歩いただけで汗がにじみ出てくる。暫く急な登りが続き尾根に出ると風を受け一息付く。ここを過ぎ少しすると岩場に差し掛かり、左手の切り立った岩に埋め込まれたように厄王院の祠が見えてくる。祠の脇には厄王山十合目と書かれた合目標柱が立っていて厄王山頂上であることを示している。これを過ぎると岩場があり谷側は切り落ちているため安全ロープが張られている。ここを通過し尾根に出ると間もなく御前山への道標が見え、これを登ると山頂である。
山頂には4時25分に到着。辺りは未だ暗く眼下に街の灯りがやけに明るく見える。富士山の姿は見えるが暗いせいか輪郭だけでハッキリしない。東の空は僅かながら色付きを見せているが空を見上げると雲が多く予報に反した天気である。気温は5℃、風が強く、汗が引いてくると寒さを強く感じる。
御前山山頂は東から南西にかけて眺めが良く富士山は勿論、丹沢、道志、都留の山々が一望できる標高730mには思えない展望に優れた山である。山頂は全面岩場でスペースは狭く撮影の足場としてはあまり良くない。南東側は切り立った崖で下を覗くとあまりの高さに谷底へスーと吸い込まれそうである。
今日の日の出は5時30分、この30分ぐらい前から天空は白み始めてきたが、曇りのせいか光がなく薄暗い。富士山の姿も心なし暗く感じる。東の空も厚い雲に覆われ、日ノ出時間を過ぎても朝日が差すことはないようで朝焼けの富士山撮影は諦めるしかない。また、富士山と空の色が同化し撮影には不向きな状況である。富士山の東側上空に吊るし雲が日の出前から発生していて同じ場所に居座っているが、湿った空気が富士山に流れ込んでいるための現象で、天気が悪くなる前兆と思われる。暫く山頂に待機するが天気の回復も見込めず、9時40分、山頂を後に登ってきた道を下山する。
登山口には10時20分に到着。今日は下山時に山頂近くで登山者1人と出会った。
上野原ICで高速を降り、国道20号を大月市内に向かう。途中、大月バイパスには入らず信号を右折し旧道に入る。信号から200m程走ると右側にデイリーヤマザキがあり、この少し手前の細い道を左折する。この道路は大月バイパスを跨道橋で越えるが、道なりに1km程進入すると御前山への登山口に到着する。ここは車2台ほど置けるスペースがあり、正面には厄王院の朱く塗装された鳥居がある(最近建て換えられたようで未だ塗装の臭いが残っている)。山頂へはこの鳥居を潜って向かうことになるが、昨年始めて訪れた時は登山口が分からず探した経緯がある。
今日は晴の予報が出されているが、天空を望むと雲が多く山頂で富士山の姿を見ることができるかどうか微妙な空模様である。
午前3時20分、山頂へ向かい出発する。風はそれ程強くはないが、風音はそれ以上に大きく感じる。気温は高めで僅かに歩いただけで汗がにじみ出てくる。暫く急な登りが続き尾根に出ると風を受け一息付く。ここを過ぎ少しすると岩場に差し掛かり、左手の切り立った岩に埋め込まれたように厄王院の祠が見えてくる。祠の脇には厄王山十合目と書かれた合目標柱が立っていて厄王山頂上であることを示している。これを過ぎると岩場があり谷側は切り落ちているため安全ロープが張られている。ここを通過し尾根に出ると間もなく御前山への道標が見え、これを登ると山頂である。
山頂には4時25分に到着。辺りは未だ暗く眼下に街の灯りがやけに明るく見える。富士山の姿は見えるが暗いせいか輪郭だけでハッキリしない。東の空は僅かながら色付きを見せているが空を見上げると雲が多く予報に反した天気である。気温は5℃、風が強く、汗が引いてくると寒さを強く感じる。
御前山山頂は東から南西にかけて眺めが良く富士山は勿論、丹沢、道志、都留の山々が一望できる標高730mには思えない展望に優れた山である。山頂は全面岩場でスペースは狭く撮影の足場としてはあまり良くない。南東側は切り立った崖で下を覗くとあまりの高さに谷底へスーと吸い込まれそうである。
今日の日の出は5時30分、この30分ぐらい前から天空は白み始めてきたが、曇りのせいか光がなく薄暗い。富士山の姿も心なし暗く感じる。東の空も厚い雲に覆われ、日ノ出時間を過ぎても朝日が差すことはないようで朝焼けの富士山撮影は諦めるしかない。また、富士山と空の色が同化し撮影には不向きな状況である。富士山の東側上空に吊るし雲が日の出前から発生していて同じ場所に居座っているが、湿った空気が富士山に流れ込んでいるための現象で、天気が悪くなる前兆と思われる。暫く山頂に待機するが天気の回復も見込めず、9時40分、山頂を後に登ってきた道を下山する。
登山口には10時20分に到着。今日は下山時に山頂近くで登山者1人と出会った。
今日の富士山
今日は曇り空で光がなく、何処か富士山の姿も冴えない
日ノ出時間直後 5:35頃 |
吊し雲が日の出前から同じ場所に 居座って いる 6:50頃 |
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山頂からの展望
東 東南

南 南西

登山道の状況
登山口(4合目鳥居)の標高は410m、御前山の標高が730mで標高差は320mとなる。登りの所要時間は1時間ほどであるが、十二景の山と比べても傾斜はきつい方である。このコースの登山道はしっかり整備されていて道に迷うことはないが、厄王院の祠を過ぎた辺りから谷側に切り落ちた岩場があり、通過の際は注意が必要である。
以下写真は下山時に撮影したもので時間を追って並べてある。
御前山山頂 9:35頃 | 山頂を下った尾根の取付点 9:40頃 | 植林地帯 (苗が植えられ てい る) 9:45頃 |
岩に埋め込まれた厄王院の 祠 (右の標柱に十合目と刻 まれてい る 9:50頃 |
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植林地帯 9:55頃 | 中腹にある鳥居 10:00頃 | 尾根の分岐点 10:00頃 | 谷を渡る木橋(厄王山 六 合目) 10:10頃 |
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登山口と四合目の鳥居 (最近 建て替えられたようでペンキの臭いが 未だ残っている) 10:20頃 |
四合目標柱(鳥居脇) (厄 王山四合目と刻 れてい る ) 10:20頃 |
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使用カメラ: OLYMPUWS EP-2 FINEPIX F300EXR